第309話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!? その⑮
(やっぱり、友達は必要よね!そうすれば、結も楽しい毎日を送れるわ!)
現代史の授業そっちのけで、華は結の事を考え続けていた。
(でも京川さんは、別の学校の子と仲がいい、って聞いたし…。他に結に助けられた子と言えば…)
ふと、前に結が悪質なイジリからかばった二組の女生徒を思い出した。だが、この間結から『別の学校の友人と一緒によく勉強している』と聞かされたので、すぐ諦めるしかなかったのだ。
(…となると、やっぱり!)
あの子なら!と、華の顔がパアっと明るくなる。
華が授業中にそんな事を考えていた。黒板で答えを書き終わり、現代史の先生に褒められて自席へ戻る途中だった結は、そんな華の様子に気づいてなかった。
六時限目の授業が終わり、帰りのHRの後、三組の教室で神崎は同級生の女子達と話をしていた。
「神崎さんって、霧島さんにストレッチの本を選んでもらったんだよね?」
「うん、とても分かりやすい内容だったよ。簡単で、短い時間で出来たから」
まだ自席に座っていた神崎は、前の方に居た女子へそう答えていた。両手を神崎の机に置いて、やや前のめりだったその女学生は、さらに聞いてくる。
「他に何かやった?」
「…あと、食事に気を付けた、かな。うちは親が仕事に忙しくて、ほとんど買ってきたものばっかり食べていたんだ」
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