第303話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!? その⑨
自分から、図書室へ行ってみんなのためにダイエットの本を選んだ。
そう言い切る事で事で結は、責任を感じている神崎をフォローしたのだ。
「…霧島さんには、本当に感謝しているんだよ。おかげで、自信を持てるようになったから」
「それは、よかったです」
「じゃあ、私はこれで」
頭を軽く下げた神崎は、予鈴が鳴ると同時に三組の教室へと入っていく。
それを見送った結は、一組の教室のドアを開けたのだった。
「結、ご苦労様!」
ドアを開けると、弾んだ華の声が聞こえてきた。
華の周りにいた同級生達も、同時に結の方へと向く。その顔には、期待感があふれていた。
「結、今日は部活はない日でしょ!?放課後に図書室でダイエットの本を選んでくれない?」
その同級生達も『神崎のように痩せたい』と言ってきた。それで華は結へそう頼んできたのだ。
「それは構いませんが…」
「ありがとう霧島さん!」
「やっぱり頼りになる!」
結からの返事に、同級生達は大はしゃぎする。もうダイエットが成功したような喜びかただ。
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