第300話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!? その⑥
「あ、あのう…」
結が別の料理の本を立ち読みしていた時、後ろから遠慮がちに呼びかけられた。
「はい、神崎さん」
振り向くと、神崎が数冊の本を抱えて立っていた。一番上の本は、結が勧めたストレッチの本だ。
「借りたいけど…、どうすればいいの?」
「ああ、それはこちらで」
料理の本をゆっくり戻しすと、結は出入り口の近くにあるカウンターへと案内した。そこで貸し出しの手続きをするが、結はその間机の上に並べられていた『今週のお勧め』の本を眺めていたのだ。
「霧島さん、本当にありがとう」
大事に両手で本を抱えた神崎は、本を眺めていた結の隣へ来ると小さな声で礼を言った。
「いえいえ、図書委員として当然の事ですから」
今日は一般生徒として来たのだが、図書委員として困っている生徒へ読みたい本との出会いを手助けした結であった。
「という訳なんだよ」
結に本を選んでもらったきっかけを話し終わった神崎は、集まってきた女生徒達へ説明し終わった。
「そうだったんだ!」
あれから二か月の間、神崎はストレッチをしたり、ダイエットの本を読み込んで食事に気を使ったりした。その結果、少しづつ体重が落ちただけでなく、体全体が引き締まったのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます