第297話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!? その③
「霧島さんありがとう!おかげで6キロ痩せたよ!」
神崎からの感謝の言葉に、周りからの注目が集まる。特に、女子は後半の言葉に強く反応した。
「そうですか、それは良かったですね」
それを聞いた結は、どこかほっとした顔となった。神崎が喜んでいたので、うまくいって良かった、と。
「神崎さん!6キロ痩せたって本当!?」
「どうやったの!?教えて!!」
近くに居た数人の女生徒達が、神崎の方へとやって来た。
「それは、霧島さんがダイエットに役立つ本を選んでくれたからなんだよ。その本を読んで実行したら二か月で6キロ減ったんだよ!」
にっこり顔で神崎は、どうやって痩せたのか話し始めた。
結が神崎と出会ったのは、約二か月前だ。昼休みに本を読みに来ていた結は、図書室の奥の椅子に座っていた神崎を見かけたのだ。
顔を下に向けていたので、具合が悪いのかと思って声をかけてみると、神崎はびっくりした顔で椅子から飛び上がろうとしたのだ。
結が驚かせてしまった事に謝ると、神崎は心配かけてしまった事に頭を下げた。頭を抱えているように見えた神崎へ、結は「何か読みたい本はありますか?」と聞いてみた。
結からの質問に神崎は目をパチクリしたが、物腰が柔らかい結をじっと見た後、「運動の本を…」と答えたのだ。
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