第215話 成績を上げる意外な方法 その66
ボイスレコーダーを再生すると、作高の声が再生された。これで、酒井を脅していたという証拠は手に入ったのだ。
「…なっ!?」
まさか録音されていたは思わなかった作高は、焦った顔になる。
「もう、貴女の好きにはさせませんよ」
鋭い視線の結から逃れようと、作高はコンビニから出て行こうとした。
「待ちなさい!」
突然、作高の前に男が立ちふさがる。
「伯父さん…!」
男は、酒井の伯父だった。作高を見下ろすコンビニの店長は、怒りと厳しさを併せ持った顔で作高にこう言い出した。
「舞花ちゃんの様子がおかしかったので調べてみたら、前からこんな事をしていたんだな…」
ズボンのポケットから取り出したスマホには、作高が酒井を脅して、商品を買わせていた場面が映っていた。
「伯父さん…!?」
「舞花ちゃんが自分から言ってきた時に、これを証拠として出そうと考えていたんだ。そちらのお嬢さんが、もうすべて話すと言っていたから、これも親御さんに見せてもいいってことだよね?」
「…!?」
今までのコンビニでも悪事がすべて押さえられていたと知らされ、作高は呆然としてその場でへたり込んでいった。
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