ヒロ/タツのクリスマス〜付き合って1回目のクリスマスはこうなると思ったよ…

 今は高校2年、12月24日、クリスマスイブの夕方。

 去年の…この日、この時間に人生を左右する出来事に遭遇した。

 当時の彼女…幼馴染で相思相愛だと思っていたアイカともう一人の幼馴染、ネトが気持ち良い事をしていた…

 今考えると、よりによってクリスマスってな…


 それから色々あり、その時一緒に行為を覗いていた幼馴染の藤原龍虎、あだ名はタツと今は付き合っている。

 

 今日も夕方までタツと道場でダラダラ…あんまりカップルらしい事してないけどクリスマスの日はイルミネーションぐらいは見に行こうと約束した。

 今はベッドの上で仰向けに寝転がりながら去年はの事を思い出していた。


 アイカの時と違って別にディナーや観光地に行かなくて良い…無理をしない、そして楽しく。

 背伸びしない付き合い方、それが俺とタツの…



『貴様!並走してると思ったら目的地一緒だと!?ぶっ殺すぞ眼鏡ぇ!』

『ハァっ!?私はネタキュンシュに会いに来たダケナンシュ!?『日本語で喋れ馬鹿!ヒロはオレの彼ビッチィ!!』『ムキキンシュっ!』


 俺のベッドの横で何やら2大ヒーローっぽい2人が取っ組み合いの喧嘩を開始した。

 


 白と紫を基調にしたピッチリしたくノ一風サイバーなスーツに、白いモコモコの付いたコートとブーツ(土足で部屋に)のデカい女、バイザーはムカつくとか言う理由でマスクだけで後は鋭い目つきとポニーテールの馬鹿が俺の彼女、タツだ。


 片や、白と赤を基調にしたクリスマスカラーの面を被った全身タイツの上からハイレグアーマーを着たような狂った変態騎士みたいなのが同級生でクラス委員の頭がおかしいイクエ。俺には見えない俺、ネタキュンシュとか言うのが主人らしい…面倒くさいから呼び捨てにすることにした。


 俺は思いっきり目を開けて、ベッドで仰向けで頭の後ろに手を当てて寝っ転がっているが、こいつ等は俺を寝ていると判断したらしい。


 何かお互い、殴ったり武器を振り回したり、俺の部屋を格ゲーのステージか何かと勘違いしてるんじゃないかぐらい暴れ回る2人。


「いい加減にしろ貴様ぁ!オレとヒロポンの初めてクリスマスを妨害しくさりやがってぇ!死ねぇ!全部出せぇッ!」

「アナタはクリスマス!私はイブ!ネタキュンシュはアダム!そういう約束でしょう!?」

「そんな話してねぇぇぇぇッ!!!」


 もし俺が寝ていたとしても横で大声で騒いで起きないと思っているのだろうか?

 タツがイクエちゃんの首を掴んだ、そのまま腹を殴りまくる…俺の名前が昔の覚○い剤と同じになってるし、今日はクリスマスイブなのに何やってるの?後、タツ…明日デートって言ったろ…


「グォロロロロ…ガフゥッ!?」

「肩は外させて貰った…そしてこのネコクサシート、ネコの擬似ウンコ体験が出来る魔法のシートを顔とそのマスクの間にはさんで固定してやる」


――――イクエ…モードレッドよ…分離する…後は頼むわね…―――


「アマッ!?テラスッ!?ちょっ!まっ!イヤァァァァァ!!アブッ!!」


 突如、イクエの周りが虹色になりその虹色の歪みが集約し、それがスライムっぽくベチャッと俺の股間についた…ヤダー…

 何か変なシートをマスクにつけられた黒髪に戻ったイクエは痙攣しながら膝から落ちた。

 と、同時にあらゆる液体を垂れ流した


――――ネタキュンシュ!メリーキュリシュマンシュ!アレ?起きてるじゃない、もっとテンション上げてきましょ――――


 メリークリスマス、股間からどけ。後、身体が痺れて動けないけど何やった?


―――これからネタキュンシュを使ってクリスマスツリーとイルミネーションをするの、パーティーよ―――


 よく知らんけど君主なら悪戯に使うなよ…後、やめろ。俺を使って悪戯はやめろとあれほオウフッ!?


―――ありがとう、流石!器が広いですね、名前の通りです。もうそろそろイクエの胸から幸せを幻覚が見える液体も出ますよ―――


「おおうふ!オフ、ぉッ!?」

 人の話なんか聞きやしない…そして寝てる設定だったが股間がムズムズ、アレ、これヤバい!?

 何故か発射した、俺の1億の息子が飛び立った。


「ヒロ!?何故股間が虹色…え?ツリーになった!?ツリーから何か…うわぁっ!?」


 俺の股間が勃つと同時に、虹色のツリーの形になった…そして先っちょからあらゆる方向に虹色の液体が飛び散り、線を引きながら壁に付着する…

 つまり俺は俺の種を部屋に撒き散らした。

 俺の部屋は俺の股間ツリーを中心雑な蜘蛛の巣の様な状態になった…汚ねえぇ…終わった…


「コレがヒロ・イリュージョン…ヒロの雄を感じる…オレとしてはこの白いコートとブーツ効果でイヤリングがプレゼントされると思っていた。そしてアイカか、眼鏡が私達のラブラブ衝撃波で溶けて原型を留めない生き物になると思ったが…まさかクリスマスイリュージョンとは…」


 いや、精○を撒き散らしただけだ。

 イヤリングは明日考えてたんだよ、タツが好きな小説だっていうから合わせようと思ったのに…あのカップルは前日に絶対こんな事してないだろ?

 後、とても悲しんでいたが、間男に騙された幼馴染は原型は留めていた。


『明日は彼女にプレゼントしようと思うんだ!だから部屋に精○巻き散らそう!お前も見ろよ!』


 そんな奴の話は聞いた事無い。

 した事ないやつがいるなら俺がパイオニアに!というのは素人の考えと聞いた。

 何故ならもうやったけど良くないからだ… 


「ヨシっ!幸せな気分にナッテ来たぞ!コレを異世界にまき散らスンダ!恩返しダ!こけし!コネクトしろ!」


 タツの目が真ん丸になり、千鳥足で虹色の液体をコケシペンケースに入れ始めた…何だアレ…お前もお前も何だが…


―――今、仰向けになっているイクエのチ○ビから出てる虹色の液体、アレはハッピークリスマス効果があるんですよ?皆さんが来年も楽しく幸せになれるように―――


 つまり頭がおかしくなる効果のある薬が部屋に充満していると…これはまずいな、この騒ぎ…この面子、俺の手を後ろに組んでツリーチ○コをおったてるポーズ…


 ダンダンダンダンダン…


「博之〜?明日タッチャンとおでかけでしょ?さっきタッチャンと吉川さんが来てたけど…今日はケーキ買ってきたから皆で家でケーキ食べ…はぁ?」


 そうだろうな。母親が起こしに来る言ってたんだ…あぁ終わった…いや、普通な感じでケーキ食べに降りよう。身体が馬鹿のポーズで動かないけど…

 対幻覚敗北完落ち忍のタツが白目で涎を垂らした状態、コケシを持ちながら母親に話しかける。


「キェーキ♥おかひゃん!ギェーキたべりゅ!♥わたしゅは焼きニグとケーケイケる♥イタダキマウシュ♥」

 

 すると明らかに誰かに動かされているであろうイクエもアイマスクを取り、ネコのウンコ臭の付いたマスクと手甲グローブと足甲ブーツだけで他は裸、白目の状態で喋りかける。


「おばしゃま♥わらしもキェー、美味しゅうごじゃいマシュしたいでしゅ♥」


 親がジッと見る…俺の姿を…


「アンタ…ドラッグは駄目だとあれ程言ったのに…何て…酷いパーティーを…」


 俺はこうしてまた一つ、親の信用を失った…


「イシェカイのみんにゃ!♥メリィクリシュマシュ!♥りゃあいねんはいい年になるようにぃ!願ってりゅぞょ♥」


 タツは何処かの世界の誰かに向けて…メリークリスマスと言った…まぁ…去年よりはマシかな…

 


※クリスマス企画を行うために即完結を外す馬鹿とクソマネキでした!皆様、メリークリスマス!♥

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