日菜姉と孝介と遊園地 ③

「さぁ最初は、これよ!!」


日菜姉が指差した先は、

「ジェットコースター?

 …日菜姉大丈夫なの?」


前は、乗りたくないって言ってたのに、

「うん、ここのは前も乗ったし大丈夫、

 それに元気があるうちだったら、

 余裕余裕」

「…本当?」

「うん!!

 ほら、こうちゃん行くよ!!」


孝介の心配もよそに日菜は、

孝介の手を取ってジェットコースターに

向かっていった。


日菜姉本当に大丈夫…

「グフッ……」

…ではなかった様だ。




「う〜〜ん」

日菜姉は、ベンチにぐったりと身を預けている。


「はいお水」

「ありがとう〜…」


日菜姉は、受かった水をごくごくと飲む


「んっ…はぁ〜」

「日菜姉やっぱり、大丈夫じゃなかったね」

「うーん、友達と来た時に乗ったのにな〜」

「前は、どうだったの」

「おんなじ状態」

「…ダメじゃん」


日菜姉は、よくその状態で乗ろうとしたな、


「うっ…そっそれより次行こ次!!」


「わかったよ…と大丈夫?」


立ち上ろうとして、

そのままよろけてしまった

日菜姉を受け止める。


「…こうちゃんごめん」

「ううん、それより

 もう少し休んだほうが…」

「いや!…そんな時間…

 ほらとにかく行くよこうちゃん」


そう言って日菜は、

孝介の腕を掴み引っ張って行く。


今日の日菜姉は、

何か空回りしてるな

ちょっと気をつけとこう…

       

         ・

         ・

         ・

パラパーパーパー

わーパチパチ!!

「わ〜こうちゃん凄いね」


あの後、様々な乗り物に乗り、

楽しんだ二人は、

様々な音楽と踊りを奏でている

パレードを見ていた。


「そうだね、パンフレットによると

 最近新しくなったらしいよ」


「へ〜そうなんだ、

 夜のパレードも見たいな〜」


「夜は、時間的に無理だから」


「…うんわかってるよ」


「だから、今この時を大事にしよう?」


「こうちゃん…うん!」


孝介と日菜は、時間が許す限り遊園地を楽しんだ。


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