姉との…♡

「……ねぇ」


「ん?どうしたの」


ギュッと姉さんは、

俺の腕に抱きついてくる。


「…なんで一緒に寝てるの?」


現在俺と姉さんは、寝室で

一つのベットで一緒に寝ている。


「なんでって、こうくん一つだけ言う事

 聞いてくれるんでしょ?」


「うっ…確かにそう言ったけど」


「それより、ほーらこっち向いて」


姉さんが顔を自分に向かせようとするが

俺は、必死に抵抗する。


「うぐぐ、こうくんなんでこっち向いてくれないの?」


何でって、恥ずかしいからに決まってるじゃないか!!

姉さんの甘い匂いがするし、

腕からは、柔らかい感触もする。


「これは俺の寝方なの!!」


「それは、嘘よこうくん最初は、

 横向いて寝てたじゃない」

「それは、鈴さんが背を向けないでって、

 しつこく言ったから」

「ふーん、こうくんそんなこと言うんだ…」


そう言って、姉さんは、静かになった。


(ん?諦めたのかな?)


孝介は、少し罪悪感を感じながら、

チラッと姉さんの方に視線を向けると…?


「…えい!」ガシッ!!

「なっなっなに!?」


突然姉さんが体を絡めて来た。

姉さんのスラリと長い足が俺の足に絡みつき

体全体を密着させ柔らかい感触と

甘い匂いで体を包み込む。


「フフ何って、抱き締めてるの」

「やっやめッ、暑いからはっ離れて!!」


ちょっ!!これはまずい!!

俺だって、男だ!!とにかくまずい!!

どっどうする!?


必死に離れようと抵抗するが、

力ずくで引き剥がす訳にもいかず

逃れられない。


「いやよ!離れないわ、

 ほら、ギューーー…ん?」


やっやばい……あっ…、

姉さんは、何かに気づいて動きを止める、


「………」

「………」

「…男の子♡」


ッッーー!!


「…こうくん、私で興奮したの?

 フフ…フフフフフ♡」


ギシッとベットが軋む。

姉さんは、俺の上に馬乗りになり、

こちらを見る。

「…いや…それは…」

「…大きい♡」

「ッーーー!!」

孝介は、声にならない声を上げる。

 

「ねぇ…こうくん」

姉さんが手に指を絡ませてくる。


「…辛いでしょ発散する?」

「それってッ…」

「…大丈夫、私も初めてだから」


そう言って徐々に姉さんの顔が近づいてくる。

「…鈴…さ…」

「こうくん♡」


そして、孝介と鈴の唇は一つに…

「…だらっしゃい!!「きゃ!?」」

ならなかった。


「いっつつ、こうくん痛いよ〜」


孝介は、体全体を使い

馬乗りになった鈴を横に倒し、

その隙に、鈴から距離を稼ぐ。


「あっごめん、でもこれ以上は…その…

 ちょっと頭冷やしてくる!!」


そう言って孝介は、

そそくさと寝室から出て行った。


「……ざーんねん♡」




 

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