六章 歩き出す未来

プロローグ

トントントン

「あっこうくんおはよう」

「おはよう、姉っ「こうくん?」…鈴さん」


「うんおはよう♡

 すぐに出来るからね、お顔洗って来てね」

「…うん」


朝からテンションが高い、

姉さんに促されて、顔を洗いに行った。




「…やっぱり、すぐには治らないね」


朝ご飯も食べ終わり、のんびりしていたとき

姉さんが近づいて来て

俺の顔を優しく触りながら、そう呟いた。


「まぁ昨日の今日だし…」

「でも明日から、学校よ?

 …どうする?休む?」


孝介は、少し考えた後、

「うーん、そこまでしなくてもいいから、

 明日は、行くよ

 まぁ適当に、言い訳すれば大丈夫でしょ」

 

鈴は、心配そうに孝介を見ながら

「そう…わかったわ、

 でも無理しないでね、

 何かあったら私に言って?」


「あー…うんわかった」


「うんそれでいいわ

 それでこうくん今日は、予定は?」


今日か…まぁこの状態で外にでるのもな〜

と考えて、家にいると伝えると


「そうわかったわ、

 私は、午前中出かけないといけないから、

 午後から、一緒にいるね」


「えっ?いや、一緒にいなくて

 「いるね」…はい」


鈴さんの言葉に逆らえず返事をする。

        ・

        ・

        ・

「こうくん…それじゃ、行ってくるね」

 

トントンと靴を履いて姉さんが

こちらに振り返る。


「うん鈴さん、気をつけてね」


「…あっ、こうくん何か欲しい物とかある?」

「うーん欲しい物?…特には、無いかな」


「そうわかったわ、

 それじゃ行ってきます。

 …♡」

「ぐッ!?」


姉さんは、そう言って機嫌が良さそうに

出かけて行った。


ギュ…。

「…反則だよ…姉さん…」


孝介は、鈴が出て行った玄関を見つつ

胸を抑えながら、そう呟いた。








こんにちは、今日から、

第六章を始めたいと思います。

宜しくお願いします。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る