隣にいるのは ①

「…んっ、今何時だ?」


孝介は、眠りから覚め視線を時計に向ける。


「10時か…結構眠ってたな」


どうやら姉さんが帰った後に

仮眠をとっていたが今まで寝ていたようだ。


「そういえばまた来るって、

 姉さんが言ってたな?」


そう言ったタイミングで扉が開き

姉さんが入って来た。


「あれ?こうくん起きたのね

 傷は、大丈夫?」


「傷が腫れてるからか目が見えずらいし、

 じんじんするけど大丈夫」


「そう…わかったわ

 それでこうくんお腹は、すいてる?」


「いや大丈夫」


「そう?…それじゃこの後どうする?

 私的には今日は、もう夜だし、

 体を休めた方がいいと思うけど」


姉さんは、心配そうに見つめてくる。


「そうだね、でもその前に

 お風呂に入ることにするよ」


そう言って、

風呂に入る準備をしようと思っていると


「はいこうくん、そう言うと思って、

 準備しておいたわ」


「えっ?あっありがとう」


姉さんから、服を一式貰う、

…下着まである。

あれ?姉さんに下着の場所教えたっけ?


「じゃ行ってらっしゃい

 こうくんがお風呂に入っている間に、

 


孝介は、鈴に促されてお風呂に向かった。






「あれ?こうくんもう風呂から上がったの?

 もう少しゆっくりしてもよかったのに」


風呂から上がり、リビングに行くと

パソコンで作業していた姉さんが顔を上げて

話しかけて来た。


「傷が染みて、長く入れなかった…」


「あっ…そうよね、ごめんなさい

 …そうだこうくん何か飲む?

 すぐに準備するけど」


「いやいいよ姉さん、それより何か作業中だったんじゃないの?」


「いいえ、ただ暇を潰してただけだから

 …それじゃこうくん


そう言って姉さんは、

テキパキとパソコンなどを直し始めた。


「えっそのつもりだけど…」


そこで、孝介は、違和感に気づいた。


…姉さんの服がパジャマになっていたのだ。







こんにちは、ここまで読んで頂きありがとうございます。

ここ最近忙しくて数日投稿頻度が下がります。

すいません。

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