空虚な星空② 【日菜視点】

「…やっぱり…」


「ええ、それに食事も…」


トントン

「はい、どなた?」


「日菜です」


「日菜ちゃん、どうぞ」


私は、扉をノックし中に入る。

中には、シスターとお母さんの2人がいて

里紗とお父さんは、まだ来ていない様だった。


「あら日菜、孝介くんどうだった?」


「ぐっすり寝てたよ」


「そう…ならもう少し寝かせて

 あげましょうか?」


私は、うんと返事しながら席に座る。


「それでお母さん達は、何を話してたの?」


「ん?…特に何も?最近の近況とか

 話してたわよ」


「そうなの?」


おかしいなこうちゃんの話ししてたと

思ったんだけど…


「それより、日菜の事聞きたいわ」

「わたしのこと?」

「そう、学校の事とか」


「学校の?普通だよ、こうちゃんと登校して

 勉強して、昼休みはこうちゃんと

 お話しして…」


私は、学校の事を話していく

学校生活でこう言った事があったなど

その話しを聞いているシスターとお母さんは、なぜか苦笑いを浮かべていた。


「日菜…さっきから孝介くんの事

 ばっかりじゃない?」


「えっ?そんな事ないよ」


そんなに、こうちゃんの事話してたかな?

まぁいっか…


「で、それでね、

 …て事があって、こうちゃんがね…」


私は、この後お父さん達が来るまで話し続けた。


「詩織…藪蛇だったみたい」


「……そうね」


日菜の話しを聞きつつ気づかれない様に、

シスターと詩織は、チラリと目を合わせ

と苦笑しあった。






今回は、短めです。


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