恋は、落ちる物

【鈴視点】


「はいこうくん」


「姉さんありがとう」


こうくんは、

私からもらったコーヒーを

受け取り口にする。


私は、こうくんの隣の椅子に座り

窓を見る。


「本当に良かったの?

 ここからじゃ花火見れるか微妙だよ」


そう言いながら、

こちらを不安そうにこうくんが見る。

外を見ると色々な建物が立ち並び

建物の間から花火が

見えるか見えないかわからない感じだ。


(ハァ〜不安そうな顔も

 可愛いな〜こうくん)


「大丈夫だよ、方向的に合ってるし

 それに、見れなくてもこうくんと

 一緒だから」


そう微笑みかけるだが...?


(あれ…?)

鈴は、孝介に違和感を覚える。


いつもは、笑って同意してくれてるのに、

今日のこうくんは、何処か沈んだ顔のままだ。


「こうくん?」


「…え、あっ!うんそうだね

 それならいっか」


こうくんは、何処か心ここに在らずみたいな生返事する。


「…大丈夫?」


「へっ…だっ大丈夫だよ

 ちょっと人混みに疲れちゃった

 だけだから」

 

(…嘘ねやっぱり何か私がいない間に

 何かあったみたいね。)


鈴は、頭をフル回転しながら

こうくんをこんなふうにした

原因を考える。


(今さっきこうくんは、

 私が居なくてと言ってくれたけど

 あれが原因だとは、思えないから…)


鈴は、孝介に影響を与えるで

あろう人物を考え始めた。









あけましておめでとうございます。

今年何とか完結まで書き続けます。

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