恋する花火 ①

ガヤガヤ

「やっぱり人多いな、

 適当に買ったら早めに帰ろう」


孝介は、出店の食べ物を買うために

花火大会の会場に来ていた。

会場は、人で埋め尽くされていた。


「うーん...何買おう?

 焼きそばもいいし、焼き鳥?

 お好み焼きもある」


「珍しいやつも買ってみたいけど

 家で食べるつまりだから定番がいいかな」


そう言って孝介は、

適当に食べ物を見繕って行く。


「あっ焼きそば一人前お願いします。」


「はいよっ!!」


焼きそばを待つ間周りを見てみる。

周りは、当然だが家族連れや

カップルなどが多い。


「ハァ...姉さんが帰って来てたら一緒に

 来たんだけどな」


「はいお待ち!!」


「ありがとうございます。」


孝介は、焼きそばを受け取り

そろそろ帰ろうかと踵を返そうとすると


「あれ...?孝介!!」


「ん?」


声をかけられ

その方向を見ると


「あれ、秀助」


クラスメイトで親友の堀越秀助と...


「り...委員長、二人とも久しぶりだな」


(危ない、危ない、

 いつものように里紗呼びする所だった)


秀助の後ろにいた、里紗にも挨拶をする。

里紗は、一瞬嫌な顔をしたが、

俺の周りを見渡した後

何故か可哀想な物を見るような

目でみてくる。


「あー、孝介、これからは私のこと

 いつもの通り呼んでいいわ」


「えっ!?いいの?

 あんなに呼ぶなって言ってたのに」


「もう構わないわ、

 秀ちゃんも知ってるし」


ねー、と里紗が秀助の方を見る。


「秀ちゃん???」


孝介も秀ちゃんこと秀助を見る。


「いや...うん...そう言う事だ」


秀助は、頭をかきながら顔を背ける。


「まぁ、お前らが恋人同士なのは、

 知っていたが」


「知っていたのか!?」


「いやわかるだろう、

 それぐらい」


「孝介」


「ん?」


「恋人じゃないわ」


「えっ違うのか?」


「うん恋人じゃなくて、婚約者」


バッ!

「…そう言う事に「嫌?」...嬉しいです」


詳しいことは、

わからないが力関係はわかった。


「そっそれより、孝介は一人か?」


「俺?俺は...」


「お待たせ〜孝介くん♡」


孝介突然後ろから抱きしめられた。





「……へ?」





こんにちは、投稿頻度が下がってすいません

やっとリアルが落ち着いたので、

ぼちぼち投稿頻度を上げていきます。

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