また来ます!!
そろそろ時間が夕方近くになり、
詩織は、家に帰るからと店から
帰って暫くして、
姉さん達の話が終わったのだろう。
鈴姉さんと一緒にいた
秋さんと呼ばれていた女性が、
「すいませんお会計お願いします」
とこちらに歩いて来た。
「はいわかりました」
注文票を受け取り会計を行う。
値段を言うとお財布をだしお金を渡してくるが、
「あぁ孝介、お金貰わなくていいぞ」
そう言って、爺ちゃんは、近寄ってくる。
「えっ!?マスターそれは、ダメですよ」
「いいんだ、秋ちゃん、
久しぶりに来てくれたし、
それに……な?」
そう言って、爺ちゃんは、
チラリと鈴姉さんの方を見る。
(あれ、もしかして爺ちゃん、
姉さんの事気づいてる?)
「いや、払いますよ。
私だって、もう大人ですよ
見栄を張らせて下さいよ。」
「ハッハッハ、そうか!そうか!
秋ちゃんも大きくなったなぁ
わかったじゃ、今回は、貰っとこう」
そう言って爺ちゃんは、お金を受け取った。
「よし、それじゃ行きましょうか
鈴さん…家まで送っていきますから」
「いえ、秋さん大丈夫です。
一人で帰れますのでここで」
そう言って鈴姉さんは、
女性の提案を断る。
「ダメですよ、鈴さん貴方、
具合が悪そうにしてたじゃないですか?
一人で帰らせる訳には、いきませんよ」
「いえ大丈夫です。
今は具合はいいので一人で帰れます。」
「いや、それでも…」
そう言って、
一人で帰れると言う姉さんと
心配だからついて行くと言う女性で
堂々巡りをしていた。
そんな光景を見ていた爺ちゃんが、
「ふむ…孝介、今日はもう上がっていい」
「え?爺ちゃんどう言う事?」
「にぶいの〜孝介、
いいから早よ帰る準備してこい!!」
「えっ…あっ!わかった!!」
孝介は、爺ちゃんの言ってる事を理解して
急いで帰り支度を整え戻ってくる。
「本当にいいんですか?マスター」
「いいんじゃよ、ほらっ孝介が来たぞ
鈴ちゃん、孝介に送ってもらいなさい」
自分が帰る支度をしたいる間に、
爺ちゃんは、二人に説明したようだ。
「…あの本当に、いいんですか?」
少し震えながら、
姉さんが問いかける。
「…大丈夫じゃ、
それよりも鈴ちゃん」
「えっ…はい」
「年寄りのお願いじゃ、
良ければまた来てくれるかの?」
爺ちゃんは、姉さんに優しく問いかける。
姉さんは、少しポカンとした後
ハッとして、
「はっ…はい!!
来ますまた絶対…絶対に!!」
そう嬉しそうに、返事していた。
爺ちゃんは、うんと大きく頷いた。
「…それじゃ行こうか、鈴…姉さん」
「うん!わかったわ
こうくん」
そう言って、
二人は喫茶店を出て、
笑顔で帰り道を帰っていった。
(…あれ?
何か忘れてる気がするけど…まっいっか)
カランコロン
「お待たせ待った?孝介くん!
…………あれ?」
こんにちは、ここまで呼んでいただいて、
ありがとうございます。
突然ですがここで三章を終わりたいと思います。
(間話を入れるかもしれません)
四章は、『夢見る星空と恋する花火(仮)』
になりますよろしくお願いします。
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