避けてたのに 【鈴視点】

「……そろそろ時間ね」


時計を見て駅へと向かう

今日、駅前で私担当の編集者と

落ち合う予定だ。


いつもは、ネットでの連絡が主だったのに

今日は、こちらにくるらしく

直接会いたいとの事だった。


「確かこの辺のはずだったんだけど…」


辺りを見渡して見ると

スーツを着た一人の女性が手を振りながら

近づいてきた。


「あっ、先生〜お疲れ様です。」


そう言い頭を下げてくる女性は、

私の作品を担当してもらっている

南野秋みなみのあきさんだ。


私たちは、挨拶を交わした後、

秋さんがお気に入りだと言う喫茶店に、

二人で向かう。


「今日は、時間をいただきまして

 ありがとうございます。西宮先生」

 

「いえ、大丈夫ですよ

 あと私の事は、鈴と呼んで下さい

 人の耳もありますし」


「ああ、すいませんこちらも配慮が足らず

 では、鈴さんと呼ばせていただきます。」


その後、一人暮らしはどうですかとか、

学校は、楽しいですかなど

そんなたわいもない会話を挟みながら、

秋さんに連れられ喫茶店に着いたはいいが、


「ここは……」


目の前の喫茶店は、見覚えがあった。

そして、ここは意識的に避けていた。

こうくんがそして、がいるから…


「あの!秋さんここは…その」

「?、どうしました?、さぁ入りましょう」


秋さんは、店内に入って行ってしまった。


(どうしよう

 …今までここを避けてきたのに)


確か今日は、こうくんのバイトの日だ。

私一人なら気づかれる可能性は少ないが、

もしこうくん経由でお祖父さんに、

気づかれたらなんて言われるか。


いや、言われるだけなら良いが、

こうくんと引き離されたら…


悪い想像が頭を駆けめぐり

その場を動けなくなってしまった。


「ーーーーー。

 って、先生どうしたんですかほら早く!」

 

秋さんがそう言うと一度外に出てきて

私の手を握り喫茶店の中へと促し、

鈴は、考えも纏まらないまま

店の中に入り、


ーー孝介と出会う。









こんにちは、ここまで読んでいただきありがとうございます。

実力不足で表現しきれない所がでてきて

苦しんでるこの頃です。

もしかしたら、

読みにくいと言う所が出てしまってる

かもしれません。

そこん所は、頑張りますので、

よろしくお願いします。

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