整理のお手伝い 

現在孝介は、詩織さんに話を聞くために向かい合わせに椅子に座っている。


里紗がコーヒーを四人分

テーブルを置きながら

詩織さんに尋ねる。


「それで、こんな朝っぱらから

 孝介を呼び出したの何だったの?」


確かに今の時間は、8時と休みとしては早い

実際今日は、鈴姉さんと朝ご飯食べてから

すぐにこちらに来た。

まぁ姉さんには、バイトだと伝えているが、


「ちょっと男手がほしくてね、

 ほらそろそろ、

 倉庫の整理しないといけないからね」


「倉庫整理ですか……?」


「えぇ、荷物をどんどん

 適当に奥に置いて行ったら、

 大変な事になっちゃってね」


詩織さんは、困ったわ〜と顔に手を当てて

溜息を吐く。


「いや、それ元々お父さんが

 仕事先で買ってくる

 お土産のせいでしょ?」

「そろそろお父さんに

 言ってお土産を抑えてもらった

 方がいいんじゃない?」


里紗と日菜姉がそれぞれ

詩織さんに言う


詩織さんの旦那さんは、


確か一年の半分は仕事で

世界を飛び回っているらしい。


「えぇでもお父さんも、

 悪気があって買って

 送ってくるわけじゃないのよ?

 私や貴方達を思って…」


「いやそれは、わかるんだけどね」

「うん…」


二人は、気まずそうに見つめ合い

「お父さん

 、気に入った物というか変な物というか

 そんなのをすぐポンポン買っちゃうから

 毎回量がすごくて…」

「まったく一回で

 いくら使ってるのかしら」


「あら、そこは心配しなくていいわよ

 あの人のお金の管理は私がしてるから

 家計とか貴方達のお小遣いとかには、

 影響ないわよ」


「「いや!そう言う事じゃなくて!!」」


「む〜ならどう言う事よ?

 …孝介くんわかる?」


「え!?」


突然こちらに振られて戸惑ってしまった。

詩織さんが、答えを催促してくる。

(えっ俺に聞かれても…)


「もう〜こうちゃんが困ってるでしょ

 あのねお母さん、

 だから量が多すぎるから、

 もう少し抑えてほしいって言ってるのよ」


「うーん」


詩織さんは、悩んでいる。

もちろん二人の話は理解している。

だけどなまじ好意からくる行動なので

止めにくいのだろう。


「まぁ、わかったわ一応言ってみる

 それで孝介くん手伝ってくれる?」


「あっはい構いませんよ」


「それなら、お願いするわね

 あっもしかしたら、

 娘達の服とかあるかも

 お礼に…………いる?」


「「お母さん!!」」


「あはは…」

と言う事で倉庫の整理を手伝う事になった。









今回なかなか内容が進まなかった…(汗)



 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る