光の姉
日菜姉の手伝い
カランコロン
「ありがとうございました。
…ふうこれで一息つけるかな」
今日は、近くに住んでいる
お姉様方(マダム)の
大規模なお茶会がうちの喫茶店であった為
大忙しだった。
「こうちゃん〜」
「うん?どうしたの日菜姉」
孝介がテーブルの片付けをしていると
日菜姉がやってきた。
「えへへ、あの…ね」
日菜姉は、もじもじしながら
こちらを見る。
(うん何だ?…まぁ取り敢えず)
「日菜姉」
「!!…何?」
「そっちのテーブル片付けお願い」
「へ…あっうん」
日菜姉は、一瞬ポカンとしていたが
すぐに我に返って言われた通りに、
テーブルを片付け始めた。
(日菜姉って、こう言う所真面目だよね)
・
・
・
「って…そうじゃない!!」
「うん?どうしたの急に
あっこれも一口食べる?」
「うん食べる…じゃなくて、
話し聞いて!!」
孝介と日菜は、バイト終わりに
新作のケーキを試食していた。
「うん聞くよそれで話って?」
「明後日の事なんだけど」
「明後日?」
「あれ?聞いてないの?」
明後日?
確か明後日は、爺ちゃんに予定開けておけ
と言われたが、
孝介が頭を捻っていると
「あ〜すまん、
詳しいこと孝介に言ってなかったな」
そう言って爺ちゃんが近づいてくる。
「明後日な、日菜ちゃんの手伝いに
行ってくれるか」
「手伝い?」
「ああ詳しいことは…」
「はーい私が説明するよ、マスター」
「そうかい、じゃお願いするよ
それと日菜ちゃんコーヒーのおかわり」
「えっありがとうマスター!!
丁度頼もうとしてたの」
コーヒーを置いた爺ちゃんは、
颯爽とカウンターに戻っていった。
……俺の分は?まぁいいか。
「それで何を手伝えばいいの?」
「ああそれは…」
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