姉さんとフリーマーケット②

「本当に色々店があるね」


孝介と鈴の二人は、フリーマーケットの中を

見て回っている。

フリーマーケットには、

服や本、高そうな骨董品からアクセサリー

まで、様々な品が並んでいる。


「そうですね、姉さん何か買いたい物

 ありますか?」


「ん〜そうだね...」


「……本当仲良いわね」


「えっ!?」


話しかけられた方を見ると

店先に様々な品を並べたおくで

本を片手に持ちあきれた顔をして座っている


「…里紗」


幼馴染の東条里紗がそこにいた。


「えぇ、あなたが大切にすべき幼馴染よ」


「なんだよそれ」


「......マジレスしないでよ

    恥ずかしいじゃない」


里紗は、少し顔を赤らめ抗議する。


「恥ずかしいなら最初からっ!?」


ギュウ、突然手を繋いだ方が強く握られる。

姉さんの方を見ると見るからに不機嫌そうな

顔をしている。


「姉さん...どうしたの?」


「いえ…特に何もないわ、

 それとこんにちは


「…こんにちは


姉さんと里紗は、

お互い見つめ合い(睨み合い)

気まずい雰囲気になる。

それを孝介は、察知してか


「りっ里紗は、何を出店したんだ?」


「…私じゃないわ、お母さんの命令」


「ああ、じゃいつもの」


「そう」


「いつものって?」


二人の会話を聞いていた姉さんが聞いてくる。


「あぁそれは、この商品達を見ていただくと」


「…そうね外国製の物がほとんどね」


並べてある商品を見ると

ほとんど外国製で人形やら謎のお面などが

並べてある。


「これらは、私の父さんが海外から

 ちょくちょく送ってくるんです。

 ただ、余りにも色々送ってくるから

 定期的にお母さんの命令で

 フリーマーケットに売りに出してるんです」


「なるほどね」


姉さんは、そう言いながら一つ一つ

商品を見ている。


「姉さん、何か気になる物でもありますか?」


「んーこれかな」


そう言って、姉さんが手に取ったのは

綺麗な色のグラスだった。








こんにちは、今回は短めです。





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