孝介と新しい新人バイト

カランコロン

「おはよう」


喫茶店に入り、爺ちゃんに挨拶した。


「おうおはよう、早いな

 もっと遅くてよかったんだぞ」


「いや、夏休み初日だし

 新しいバイトもくるんだろ

 だから、早めにきた方がいいと思って」


「そうかいなら、さっそく手伝ってくれ」


「了解」


孝介は、素早く準備を整えて

祖父の元に向かい作業を手伝う。


「それで、いつ来るんだ?」


「あぁ、一人は、後少しで来るはずで

 もう一人は、30分後ぐらいだと思うぞ」


「アバウトだな、爺ちゃん」


「ふん、まぁ元々一人は、

 今日、来る予定ではなかったんだが

 顔を合わせにわざわざくるって

 言ったんだ」


「ふーんなるほど」


孝介が納得した時


カランコロン

「おはようございます。」


一人の女性が入ってきた。


「おお、おはよう里紗ちゃん」


「おはようございます。

 マスター…そして孝介くん」


「あぁおはよう、

 ……


喫茶店に入ってきたのは、

我がクラスの委員長で

日菜姉の

東条里紗とうじょうりさだった。


「孝介くん、ここは学校じゃないんだから、

 普通に呼んで?」


里紗は、こちらを睨みつけてくる。


(そんなに、睨まなくても)


「わかったよ、里紗

 …てか、こっちも前のように」


「お断りよ、今の彼氏に、

 少しでも疑われたくないもの」


「ハァ…そうですか」


その光景を見ていた爺ちゃんが笑い


「ガハハ、お前たちは意外と仲がいいな」


「「仲良くない!」」


そう、里紗とはあまり馬が合わない

学校では、あまり関係を

知られたく無いらしく

孝介に委員長呼びまでさせている。


「ハッハ、まぁとりあえず

 里紗ちゃん準備してきなさい」


「わかりました。」


里紗は、更衣室に向かった。


「まぁ、これからよろしく孝介」


「…あぁ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る