朝起きたら姉がいた
「…んっ…」
朝、日の光を浴びて目を覚ます。
「朝か…」
孝介は、起き上がる
昨日の事が夢の様に感じる。
「夢……ではないんだよな」
(鈴さんが…お姉ちゃん…
時々鈴さんといると
お姉ちゃんの記憶を思い出すのは、
偶然じゃなかったんだな)
「…」
冷静に考えると思い当たる事はあった。
初めて料理を振る舞ってもらった時
食べた野菜炒めが懐かしかったり、
こうくんと呼ばれた時も違和感がなかった。
「…………」
(ハァ〜、鈴さんとどう接すればいいんだろう)
正直、お姉ちゃんと再会できたのは嬉しい
だけどそれが鈴さんだった…訳がわからない。
「お姉ちゃん…か」
「うんお姉ちゃんだよ」
………え?
声の方を振り向くとそこには、
制服姿の鈴さんが座ってこちらを見ていた。
「ーー!?」
「おはよう、こうくん」
驚きすぎて口をパクパクしてると
「うん?どうしたの口をパクパクして」
「いや…あのなんで…ここに?」
「起こしに来たの」
「ちょっと待って下さい」
孝介は、起きたばかりの頭をフル回転させる。
その隙をついて、
スッ
「…へ?」
鈴が孝介のおでこを触る。
「熱は無いと思うけど…って
顔が赤いね、
やっぱり体温計で測ってみようか?」
鈴さんは、体温計を渡してくる。
「あっはい…あ!」
余りにもその後の事が衝撃すぎたのだろう
そこで、自分が昨日体調を崩していた事を思い出した。
「うん?どうしたの?」
「そういや、昨日体調崩してたな〜って思って」
「フフ、忘れるぐらいなら大丈夫かな?」
ピピと体温計がなり、
それを鈴さんに渡す。
「うん、熱も下がってる。
でも病み上がりなんだから気をつけてね」
「はい、気をつけます。」
「それじゃ、朝ごはん食べよう?
準備してるから来てね」
「わかりました」
………あれ何か誤魔化された様な
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます