2.5章 それは、狂気か愛情か
鈴の迷い
「今の鈴は、こうちゃんの害にしか
ならないから」
日菜は、言い放ち走り去って行った。
それを私は、ただ見送るしかなかった。
「私は、害にしかならない……か」
私は、しみじみと呟く。
この言葉を突きつけられた時
納得して冷静になってしまった
最近の鈴は、孝介にかかわる事では、
冷静ではいられなかった。
例えばわざと会話の話題を
家族の話しに誘導したり、
自らの体を孝介に、差し出そうとしたり
余りにも考えなしに行動していた。
もし本来の鈴なら、
孝介の為に根回しをしたり、
ストーキングなどはするが、
決してトラウマに触れたりはしない。
なら何故そうなったのか、
孝介に日菜と言う姉代わりがいたため?
それとも、孝介との関係性が近くなった為か
それは、鈴自身わからない。
だが日菜の
『こうちゃんに逃げてるだけじゃん』
『今の鈴は、こうちゃんの害にしか
ならない』など
心の奥底で感じていた事を
指摘されてそれを反論も出来ず
強制的に、現実を叩きつけられ
その結果、冷静になるしかなく
鈴の心の中は、孝介に対する
罪悪感でいっぱいだった。
鈴は、近くにあるベンチに座る
そして、…深く深く考え始めた
現実と向き合う為に、
孝介と鈴が幸せになる答えを
考え始めるが
…いくら考えても見つからない
どうしても孝介を傷つけてしまう。
鈴は、一つため息をついて
カバンから一枚の手紙を出す
「どうすればいいんだろうね、
…こうくん」
鈴は、手紙を優しく撫で
そこに答えがあるかもしれないから、
昔の事を思い出す。
あの忌まわしい日々を
どうも、ここまで読んで頂きありがとうございます。
ここから、2.5章を投稿したのち三章に入ります。
ただ注意点として2.5章は、
だいぶ胸糞な人物が出ます。
もちろんマイルドにするつもりですが
(自分が書いてて、胸糞すぎて書くのが嫌になった為)
それでも、きついと言う方は、
2.5章を飛ばして三章からお読みください
さて、皆さんよろしければ
ハートや星をくださると
活動の励みになりますので
気が向いたらでも構いませんので
よろしくお願いします。
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