孝介を取り巻く思惑 ②【鈴視点】

「ふうー」


鈴は、いつものように孝介の部屋で

ご飯を食べ別れたあと

家に帰り寝る準備を整えベットに横たわる


「今日もこうくん可愛かった///」


ポツリポツリと話し始める


「それに今日は、昼休みも一緒に過ごせたし」


「ハァー、私服のこうくんもかっこいいけど

 制服のこうくんも良かったな〜」


「やっぱり小学校の時は、可愛かったけど 

 今は、カッコイイ♡」


「…本当に良かった立派に育ってくれて

 お姉ちゃん嬉しい

 ……ほんと感謝しないとねに」


鈴は、日菜を思い浮かべる


「日菜……私の親友

 そして、こうくんの恩人

 もし…あの子がこうくんの前にいなければ

 もし…こうくんを救ってくれなかったら」


最悪の想像して体が震える


「よかった本当に……でも」


昼休みの事を思い出す


『なっなら、……


ドスンッ!!

鈴は、枕に拳を叩きつける


こうくんは、日菜のこと扱いしていた

本当の姉は!私なのに!!


ドスンッ!!

「ハッ!ハァー…

 …落ち着け落ち着くのよ

 仕方ない、仕方ないじゃない」

 

私は、そばにいられなかった

こうくんが苦しんでる時

しかも、その苦しませた原因だ……でも


「…嫌だ……いや…いやいやいや!!

 こうくんの側には、私がいるべきなんだ!

 私がこうくんを支えて甘やかして

 愛するんだ!!」


「だからこうくん…私を受け入れて」


私は、あの時気づいてしまった


『じゃいきます……おねッ』


……こうくんは、

私を姉を心の中では、

している事に


鈴は、涙を流す


「どうすれば受け入れてくれるの?

 こうくんに受け入れてもらえるように

 私、頑張ったよ」


「自慢のお姉ちゃんになる為に、

 ダイエットしてファッションも

 勉強したんだよ」


孝介と別れる前の鈴は、

ぽっちゃりでファッションとかにも

興味が無かったが

別れた後必死に努力した結果

星見高校、12を争う美女になった


「それに、

 掃除も勉強もできるようになったし

 何より料理を頑張ったよこうくんも

 美味しいって言ってくれたよね」


隣にいるであろう孝介に語りかける


「ねぇこうくん、私わからない

 あとどうすれば貴方の姉にもどれるの?」


鈴は、必死に考える

だがいい案が思い浮かばない


鈴は薄々わかっている

こうくんの人生に私は、邪魔だ

私が関わるだけでこうくんを傷つける


「わかってる、でも諦めたくない

 ごめんね、酷い姉で」


鈴は、涙を拭いて決意を固める


私は、姉として孝介くんを愛してる


…だから、日菜


「貴方には、絶対に負けない!!」






 

 

 

 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る