孝介と生徒会②
「え?鈴ちゃんが!?
……いやいいよ
私がこうちゃんを生徒会に入れたんだから
私が面倒見るよ」
「いやあなたは、今忙しいじゃない
だから今余裕のある
私が見た方がいいんじゃない?」
「うぐぐ、そうだけど
だからこそ、私が手伝ってもらったほうがいいんじゃない」
「手伝うって言ってもあなたの仕事は、
先生や各委員との話し合いとかが
大半じゃないそこに、
生徒会の仕事も知らない孝介くん
がいても気まずいだけよ」
「うぐぐぐ!」
二人は、睨み合う
「……ふむ決まったな、
孝介は、西宮が面倒見る事にする」
二人の会話を黙って聞いていた
雪弘が口を開けた
「ちょ、雪弘くん」
日菜が抗議しようとするが
それを手で静止する
「まぁ、そうは言っても
会長も手伝いは、必要だろ
だから今の所は、西宮が指導し
孝介が慣れてきたら、
会長のサポートにも入ってもらう」
「会長、西宮二人ともそれでいいな?
「うぐぐ、はーい」
「……はい」
「孝介は?」
「はいわかりました」
鈴と日菜の2人もしぶしぶ了承した
「よしでは仕事を始めよう、朝日、夕奈行くぞ」
「…はいわかりました」
「了解でーす」
「会長も、これから職員室に行くのだろう
早くしないと怒られるんじゃないか?」
そう言い残し
雪弘先輩含む3人は、生徒会室を出て行った
「む〜う、…仕方ないこうちゃん
ちゃんと鈴ちゃんの言うこと聞くのよ
じゃ行ってくる」
日菜姉も手に何か資料を持って
生徒会室を出て行った
「……ふぅ
さてこうくん、早速仕事しようか」
「はいわかりました」
自分は、鈴先輩の近くに向かう
「じゃここに座って」
鈴は、隣の席に座るよう促した
「えっ」
「近くに座らないと指示しにくいでしょ」
と言われ言う通りに座った
ドンッ
鈴先輩は、生徒会室の隅に置いてあった段ボールを持ってきたその中には書類が山のように入っていた
「じゃ今日は、
私が処理した資料を分別して
まとめてくれる?」
「はっはい、……すごい量」
「フフ、これでも少ないのよ」
「え!」
「これは、生徒から集めた要望書だから
結構差があるの」
「さぁ、そろそろ始めましょうか」
「はい!」
その後二人は、作業を始める
「……鈴先輩」
「こうくん、呼び方」
「えっでも」
「どうせここには、
2人しかいないのだからいいの」
「……わかりました、鈴さん」
「ん、それで何か質問があったの?」
「あの皆さん生徒会室で
仕事するわけじゃないんですね」
孝介は、二人しかいない生徒会室を見渡した
「まぁ全員揃って生徒会室で仕事するのは珍しいわね、何かしら学校中で仕事があるし
今日だって日菜は、職員室に
行平君達は委員会回って仕事してるし」
「そうなんですね」
「こうくんは、私と二人っきりは嫌?」
「いやいや、そう言うことでは」
慌てて否定しようと先輩の方を見ると
こちらを見ながら笑っていた
「フフ、ありがとう」
「なっ、…鈴さん日曜日からなんか遠慮がなくなったと言うか?」
「まぁ、
いろいろ思うところがあって」
「?そうですか」
何か釈然としないがしぶしぶ納得した
「手が止まってるよ」
「あっすいません」
その後
夕方になるまで二人は仕事を続けた
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