日菜の提案
「うっん、あ〜今何時だ」
モゾモゾ
眠りから覚め時計を見た
「もう12時か……って!!
やばいもう昼だ!!ひな姉は?」
孝介は、急いで起き上がり寝室を出た
「うん?あっおはようこうちゃん」
ひな姉は、リビングに座って何か作業していた
「ひな姉ごめん、
せっかく来てくれてるのに
昼まで寝ちゃって」
「気にしなくていいよ、ほら勉強してたし」
リビングのテーブルを見ると教科書とノートが広がられていた
「ところでこうちゃん、お腹空いてる?
もうご飯作ってるけど」
「うん、空いてる」
「わかった準備するね、
その間に顔洗って来て」
「うん」
孝介は、洗面台に向かい顔を洗い
戻ってくるとテーブルには、料理が並べられた
「簡単な物だけど大丈夫?」
「十分だよ、ありがとう」
「どういたしまして、じゃ食べよ」
二人は、食事を始めた
「……ニヒヒ」
「どうしたの?」
「久しぶりだな〜って、
こうちゃんとこうやって
ゆっくり過ごすの」
「そうだね、ひな姉生徒会で忙しいし
自分も一人暮らし始めたから」
「ハァ〜もっと一緒に、いたいんだけどな〜
……そうだ!!
こうちゃん生徒会入らない?」
「え、どうゆう事?」
「今生徒会の仕事が忙しくてね
元々副会長の二人も優秀だったから
回ってたんだけど、負担かけすぎて
一人が体調崩しちゃって
そんな事もあってか
人数増やしてもいいんじゃないかって
話になってるの」
「ふ〜ん、それでなんで俺?」
「それは、学校でも一緒にいたいから
…って言うのもあるけど
実際信頼できる人が入って欲しいの
今の時期じゃ…ね」
なるほど、
確かに今の時期、生徒会役員改選も終わり
部活動や委員会の体制も決まり動き出してる
今、わざわざ忙しい生徒会に入る人はいないだろうし、忙しい時期に入れるのだから、
出来るだけ信頼できる人間がいいと言う事だろう
「う〜ん、でもバイトもあるしな〜」
「私もバイトしてるし、マスターにも話して
了解も貰ってるから」
「えっ!爺ちゃんに話し通してるの?」
「うん、バイトを理由に断られると思って」
「ひっひな姉、用意周到だね」
「ニヒヒ、まぁねこれぐらい出来なきゃ
生徒会長なんてできませんって」
ーう〜んこれは、引き受けた方がいいのだろうか?
…もし受けるとしたら一つ問題がある
生徒会には、鈴先輩がいるのだ
ー生徒会に入れば鈴先輩との関係がバレる可能性が上がるよな
……ひな姉には、悪いけど断るか
「ひな姉……俺」
ひな姉は、自分の顔を見て気づいたのだろう
明らかに顔を曇らせて
「…………ごめんね」
あぁもう!!仕方ないな!!
「……ハァ、わかった手伝うよ」
ひな姉の顔が明るくなる
「ほんと!?、
こうちゃんならそう言ってくれると
信じてた、ありがとう!!」
ひな姉は、立ち上がり
ギューー!!
「ひな姉!!恥ずかしいから!
胸があたってるからー!!」
「ニヒヒ、当ててるのーー!!!」
と言う事で生徒会に入る事に決まった
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