話し合いと姉① 【鈴視点】

「それじゃ、今日は帰るね」


「はい」


二人は、リビングから玄関に向かった


トンットンッ

鈴が靴を履き玄関から出ようとするが

突如振り返るニコッと笑う



「フフそういえば孝介くん、

女の子のお胸とか足とかじろじろ見たらダメだよ♡」


「……………ッ!!

 そっそれは!!」


孝介は、顔を真っ赤に染まる


リビングで話し合った時の事

二人ともクローゼットの上に向き合う形で

座った為、正面から見つめ合う形になった


その時制服から部屋着に着替えていた為

鈴の姿は、

ダボダボのシャツ、ショートパンツだった


その為孝介からは、

上は、チラリと見える胸の谷間

下は、白く美しい足が見えていた

この状態で、思春期真っ只中の孝介に、

見るなと言う方が酷だろう。


「見られるのが嫌な女の子も、

 いるから……ね?」


「はっはい」


「でも」


孝介の耳元に、近づく


「私は、いやじゃなかったよ♡」ボソッ


「………………………えっ」


呆然となってる孝介を残して

「じゃあね、孝介くん」

鈴は、自分の部屋に帰った





フフ♡

コウくん可愛かったな〜♡

二人で話した時も、

必死に目を晒そうとしてたけど

私の胸と足を恥ずかしそうに

チラチラ見てたし

それを指摘した時も顔、

真っ赤にして可愛かったな〜♡


本当は、ちょっと心配してたの

コウくん無防備っていうか

私をすぐに家に上げてたし

もしかして、女の子を何度も家に呼んじゃってる、悪い子になってるんじゃないかと


もしそうなら、お姉ちゃんとして

真っ当な人間に、

戻さなきゃと思っていたけど

あの様子じゃ安心していいかな?


「ハァー、コウくんを疑っちゃうなんて

 悪いお姉ちゃんだね、ごめんね」


鈴は、孝介がいる方向に向けて謝った


「…そうだ!!、

 機会があったら膝枕してあげよう

 膝枕で償いになるか分からないけど

 喜んでくれるかな?」








どうも

長くなりそうなので二つに分けます






















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