孝介と鈴の昼休み

あっ今日バイトあるの鈴先輩に言ってないや


午前中の授業も終わり昼休み中

バイトがある事を連絡し忘れた事に気づき

孝介は、鈴に連絡入れた


『先輩すいません、今日バイトあるの言うの

 忘れてました、ですので帰宅するのが遅れます』


ピコン

鈴先輩からすぐに返信が来た

『了解、私も生徒会があるから少し

 帰るの遅れるから連絡しようと思ってたの』


『そうなんですね、生徒会頑張って下さい』


『うん、孝介くんもバイト頑張って』


「何、スマホ見ながらニヤニヤしてるんだ?」


…!?


孝介がスマホから顔を上げると

そこには、秀助がこちらを見ていた


「いっ!いや、バイトの先輩からだよ」


「ふーん、そんなふうに見えなかったけどな」

「まぁいいや、それよりーー、」



…あぶなっ、学校で連絡するのは危険だな






ーー(西宮 鈴視点)生徒会室


『そうなんですね、生徒会頑張って下さい』


昼休み鈴は、生徒会室で生徒会の仕事をしていたがピコンという音を聞いて

スマホを凝視していた


フフ、コウくんったらバイトあるの伝え忘れるなんて忘れん坊さん♡


たけど嬉しい

生徒会頑張ってだって♡

ハァ〜嬉しいこの言葉だけで

いくらでも頑張っちゃう


「……あのー」


あっいけない、返事をしないと


「……鈴ちゃん?」


『うん、孝介くんもバイト頑張って』


ハァ〜

コウくんに会いたいわ

今すぐにでも、

あれそうだ、会いに行けばいいんだ

今、昼休みなんだから

そんな考えにいたり行動に起こそうとして


「鈴ちゃん!!聞いてる!?」


向かいの席にいる東条日菜が話しかけてくる


「……チッ、何?日菜」


「今舌打ちしたよね!?」


「うるさい、せっかくいい気分だったのに」


「えぇー、仕事中にスマホ見てぼーとしてたから声掛けただけなのに」


「チッ、そもそも昼休みに、

 生徒会の仕事してるほうがおかしいのよ」


「それは、仕方ないじゃない

 今日、雪くん休みだし」


「………ハァ、日菜あなたね〜

 雪弘ゆきひろくんが

 仕事できるからって

 なんでもかんでも、仕事引き受けるから

 こうなるの」


北里 雪弘 《きだざと ゆきひろ》

この生徒会のもう一人の副会長

仕事人で人望も厚い

通称 星見の鬼の副長

(今日は、欠席)


「うっ、反省してます

 雪くんて、私の代わりに

 こんなに仕事してたのね。」


「ハァ、まぁ今回は、仕方ないわね

 私も最近は、自分の分だけ仕事して

 さっさと帰っていたから」


二人の前には、山の様な書類の束がある



「そういえばさ、最近早く帰るのは、

 弟くん絡み?」


ギロッ

鈴の表情が変わる


「えぇ、悪い?」


「いやっ悪いとは」


「そうよね、私は、

 この生徒会に入る前に言ったはずだから」

「私の優先事項は、弟だから

 それを邪魔しようとするなら

 生徒会を辞めるって」


「あぁごめんって

 私が、悪かったって

 機嫌直してよ」


「……まぁいいわ、

 ただ昨日の事は、許してないから」


「いやっそれこそ、もう許してよ

 まさかアレを弟くんにやるとは、

 思わないじゃん」


鈴は、日菜に昨日の件を

朝から今に至るまでネチネチ文句を言っていた


「鈴は、本当弟くんの事になると

 キャラが変わる〈ギロッ

 ………ごめんなさい」


「ハァもういいわ

 さっさと終わらせるわよ」


「はい」




この後も鈴と日菜は、

昼休みを生徒会室で過ごすのだった




 







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