先輩は、天然?

「アナタお帰りなさい、ご飯にする?

   お風呂にする?

それとも、わ・た・し?」



ブハッ

孝介は、あまりの衝撃で飲んでたスープを吹き出した


「えっ!?大丈夫?

 何かおかしかったかな?」


先輩は、そばに駆け寄り背中をさする


「先輩?いっ今のは何ですか?」


「えっ、友達が男の子を家でお迎えする時は

 これをしてあげると喜ぶよって」


なに吹き込んでんだその友達!!


西宮 鈴先輩は、美人だ

美しい黒髪なびかせ

スタイルも抜群

顔もキリッとしてて美人だ

そんな人にこんな事されたら

名前も知らない友達さん

………ありがとうございます!!


「孝介くん?」


ーはっ!

あまりの衝撃で意識が飛んでた


「だっ大丈夫です。

 そっそれと今のは、

 あまりしない方がいいですよ?」

「そっその、今のは……恋人とか夫婦がするものですから」


それを聞いた先輩は、顔を真っ赤にする

どこかを睨みつけながら

「そうなの!?えっとあの子ったら

 明日覚えてなさい」


ブツブツと話している先輩を見て

先輩って、天然のところもあるんだな〜

と思った




数分後

「「ごちそうさまでした」」


いろいろあったが無事食事を終えることができた


「じゃ、片付けようか」


二人は、汚れた食器をキッチンに運んだ


「あっ孝介くん、洗剤が切れそう

 替えはあるかな?」


「わかりました、確かここに」


確かここだよなと棚を開けた

あったあった、カップ麺のストックと一緒に置いていた


「孝介くん」


呼ばれたの振り返ってみると

そこには、威圧感とキッと睨みつける

先輩の姿が、


「何?そのカップ麺の山は?」


「えっと〜、

 安かったのでつい買い過ぎちゃってハハハ

 ………すいません」


「この後、お話しがありますいいですね?」


「はい」


先輩の圧に負け返事をした





片付けも終わり二人で向かい合う形で座った

「さて孝介くん、昨日君は、

 言ったわね自炊もしてるって」


「………はい」


「まぁ、態度がおかしかったし

 キッチンとかゴミとかから自炊してないな

 と思ったし、あの山を見るとね」


「………はい」


鈴は、姿勢を正してこちらを見る


「孝介くん、提案があります。」

「私がご飯を作るので、それを食べて下さい」


「そっそれは、正直嬉しいですけど」

「何で自分にそんなに良くしてくれるんですか?」


ずっと疑問だった

何でこんなにも良くしてくれるのだろうって

先輩は、少し恥ずかしそうに話す


「えっとね、寂しかったの一人暮らしだったからでもね、引っ越して来て君と話して

 そしたら、寂しさや不安がなくなったの

だからね一緒にいたいなって」

「もちろん、孝介くんの心配もしてるよ

 今のままの食生活じゃ身体壊さないか

 心配だから」

「だからね、どうかな?」


……正直まだ本当にいいのかとか、

まだ理由があるんじゃないかとか考えてしまう

ただ一つ言える事があるのなら

鈴先輩は、本当に自分の事を心配してくれていると言う事だ

ならば


「わかりました、これからよろしくお願いします」





ここから、

鈴先輩と孝介の不思議な関係が始まる



 








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