先輩と買い物と合鍵?

「それで先輩、どんなお店をお探しでしょうか?」


自分と鈴先輩は、マンションから出て歩いていた


「えっと、日用品もそうだけどやっぱり

 食料品を売ってる

  場所が知りたいかな?」


「食料品ですか?」


「うん、昨日食料品買ったところがちょっと

 距離があったから」


「どこで買ったですか?」


「駅前の店」


「あ〜、食材買って帰るには、

 あそこは、ちょっと遠いですもんね」


孝介は、首を縦に振りながら

「うんわかりました、

じゃあ近くのスーパーに案内しますね」


孝介は、鈴を近くのスーパーに案内した





「へ〜こんなに近い所あったんだね

 ありがとう」


「いえいえ、で鈴先輩何か買っていきますか?」


「うん、夕ご飯の食材がないから」


「わかりました、俺荷物持ちしますよ」


「そう?フフありがとう」


孝介と鈴は、スーパーに入り買い物を始めた


「う〜んこれでいいかな

 あっこっちの方が安いねこっちにしよう」


鈴は、手慣れた手つきで食材をカゴに入れていく、

ふと鈴が手を止め孝介を見る


「ねぇ、孝介くん?」


「はい、どうしましたか」


「今日食べたいものある?」


「……………え?」


「うん?聞こえなかったかな

 今日食べたいものある?」


「えっと聞こえてますけどつまり」


「うん、今日の夕ご飯を作ってあげたいなと思って」


「いやいや、申し訳ないですよ

 昨日もご馳走になりましたし、

 しかも今日、バイトがあって帰るの遅いかもしれませんし」


「いいの私が作りたいだけだから、

 それに、バイトが遅くなるんだったら

 夕ご飯作るの大変でしょ、だから」


孝介は、申し訳なくて理由を付けて断ろうとするが、結局


「では、よろしくお願いします」


「うん、よろしくされます」


鈴先輩に押し切られる形となり

材料費だけは、孝介が払う事を納得させた

        ・

        ・

        ・

        ・

その後買い物を済ませ

マンションに帰ってきた


ガチャ

「お邪魔します」


「はい、それで先輩食材は、どうしましょう?」


「うん今日使う食材は、

 孝介くんの部屋の冷蔵庫に入れて

 後は、私の部屋に持って帰るわ」


「あと、もし時間がまだあるならお昼ご飯一緒に食べない?」


と言いつつ食材を先輩が冷蔵庫に入れていく


「はい、喜んで」


その後は、孝介と鈴は、お昼ご飯を食べた後

いろいろお話しして過ごした

        ・

        ・

        ・

ー少し時間が経って

孝介は、時間を見て

「あ〜すいませんそろそろバイトに行く時間です」


「ああそうなのごめんなさい、もうそんな時間?

 楽しい時間は、早く過ぎるものね」


「はは、そう言ってもらえると嬉しいです」


孝介は、バイトに準備を終え玄関に向かう


「先輩は、この後どうしますか?」


「私の部屋に、一度帰るわ。」


「そうですね、でしたらちょっと待ってください」

「……これを渡しときます」


孝介は、一度部屋に戻りある物を持ってきて渡す

受け取った鈴は、首を捻る

「これは何?」


「あの…合鍵です、俺の玄関の鍵開けっぱなしにするわけにもいかないでしょうから」


昨日知り合ったばかりの人に鍵を預けるのはちょと不用心かもしれないけどわざわざご飯作ってくれるのだから信じていいだろう


先輩も理解したようで首を縦に振りながら

大事そうに握り締めた


「孝介くんだったらあの、

 連絡先も教えてもらえるかしら?

 その方が……ね」


「あぁそうですね、

 今朝の事も連絡できてれば

 良かった話ですからね」


と言う事で連絡先を交換した


「何かあったら連絡するね」


「はい了解しました」


孝介は、時計を見る

「あっそろそろ出ないとやばそうです

 それじゃ、…行ってきます」


「うん、

 孝介くん行ってらっしゃい」


ガチャン

先輩と一緒に家から出たのち

別れてマンションのエレベーターに乗った


くぅー!!

今の掛け合い、夫婦みたいだったなと

思いながら、ドキドキする気持ちを抑えて

孝介は、バイトに向かった





 

 

 

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