先輩と料理1

孝介は、挨拶したのち部屋に帰りゴロゴロしていたが何故か落ち着かずそれならばと週末の宿題をすませようと始めたが


カリカリ・・・カッ!


「ハァ〜、集中できない」


孝介が、集中できない理由は明らかだった


「まさか、隣に引っ越したのが西宮先輩だと

 思わなかったな」

「めっちゃ綺麗だったな〜

 これからもしかしたら仲良くできる・・・

 いや無理だな世界が違いすぎる」

「まぁ挨拶ぐらいできる仲には、

 なったろうしそれで満足さ」




「ーーーっと、もうこんな時間か」


孝介が時間を見ると夕方になっていた。


「夕飯どうしようかな〜何かあったけ?」


キッチンに向かい冷蔵庫を開けると空っぽだった


「ハァ、仕方ないカップラーメン食べるか」


と言いつつストックしてたカップラーメンを手に取ったその時


ピーンポーンとチャイムの音が鳴る


「はぁーい、今開けます」


なんだろうと思いつつ玄関に向かいドアを開ける、

そこには


「こんばんは、孝介くん」


西宮先輩がいた


「こっこんばんは、何かありましたか?」


「ええ、引っ越し祝いを渡すの忘れてて貰ってくれる?」


西宮先輩は、恥ずかしながら何か箱を渡してくる


「お蕎麦とかがいいのかなとも思ったけど

 食べ物は好みが分かれるから

 洗剤にしてみたのごめんね」


「いえいえちょうど切れてて困ってたので

 ありがたいです」


と言いつつ手に持ったままだったカップラーメンを下駄箱の上に置き、

 洗剤の入った箱をを受け取ったが

西宮先輩は、下駄箱の上にあるカップラーメンを見ていた


「・・・カップラーメン」


「えっ、ああ夕ご飯の作ろうとしてまして

 つい持ってきてました」


この言葉を聴いた瞬間西宮先輩の視線が冷たくなった


「自炊しないの?」


「えっえっと〜、いつもはしてるんですけど

 ははは、今日はたまたまです」


ときょどりながら言い訳する


「・・・嘘ね」


はい全くそのとうりです

一人暮らし初めた当初は、やってましたが面倒くさくなり、今は弁当かインスタントがほとんどです


「・・・うんそうね孝介くん」


「はっはい!」


西宮先輩は、笑顔で


「私が夕ご飯作ってあげる」


「・・・え!?」





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