6 無敵の女傑たち


「メリルの強化系魔法……!?」

「メイドのたしなみです」


 微笑むメリル。


「メイドたるもの強化系魔法の一つや二つ、習得していて当然でしょう?」


 ……いや、メイドの技能と強化系魔法は全然関係ないのでは。

 私は内心でツッコんだ。


「くらえ、魔族!」


 ルナリアが剣を振り上げる。


「【大斬撃】!」

「【全強化】!」


 ここでもメリルの強化系魔法が発動した。


 強化系魔法を連発できるのか!?


 メリルもまた、凄腕の魔術師のようだ。

 薄桃色の輝きをまとった刃が、ガリオンに叩きつけられる。


 ざしゅっ!


 鮮血とともに、ガリオンの腕が一本斬り落とされた。


「うおおおおおおおおおおおっ!?」


 苦鳴を上げて後退する魔族。


 思った以上にルナリアはパワーアップしているようだ。

 戦闘形態の魔族にあれだけのダメージを与えるとは――。


 ルナリア一人で戦うときとは、桁違いのパワーアップ具合である。


「てめぇ……人間ごときが、この俺に傷を……」


 ガリオンが怒りの表情を浮かべた。


「さっきのガキといい、てめぇらといい……ふざけるんじゃねーぞ!」


 絶叫する。


 ごおおっ!


 その全身が黒いオーラに包まれたと思うと、ガリオンの体が一回り……いや二回りほど大きくなった。


「さらに巨大化したか――」


 ルナリアがガリオンの巨体を見上げた。


「ルナリア、やはり私が戦おう」

「……あたしを舐めるな、と言ったはず」


 ルナリアがふんと鼻を鳴らした。


「炎竜王戦から何もしてこなかったわけではないぞ」







***

〇『いじめられっ子の俺が【殺人チート】で気に入らない奴らを次々に殺していく話。』

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