タソガレモモカ

作者 桃原カナイ

50

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★★★ Excellent!!!

19日目まで読みました!!
物語はオガミ様の祠に100日間お参りを続けると願いが叶うという言い伝えの中で、主人公たち家族三兄弟妹を中心にした100日間を描くというものです。
家族も長男が高校生、妹は中学生、弟は小学生と分かれていて、読んでいるとこれくらいの時期にこういうのあったなぁと思い返される話ばかりです。
日常の温かい人間物語や甘酸っぱい青春の恋模様にさりげないオカルト要素、本格的に怖いものではなく学生時代に流行ったおまじないや都市伝説のようなもの、ちょっと不思議な話などが混ざり込んでくるような塩梅が絶妙ですね。

とてもおすすめの作品です!

★★★ Excellent!!!

100日後に訪れる結末、謎の神様と伝承。
ホラー系なのでネタバレになる詳細は避けますが、
この物語は「ガッツリ怖い」と言うより、誰もが子供の頃に感じたような
「日常系のチョイ怖」のお話です。
「微ホラー・テイスト」と言っていいかもしれません。

毎日進むお話で百日後にキッチリとエンドを迎える話がいい。
『洒落怖』的な話が好き。
ガッツリ襲って来るような話やモンスター系じゃないホラーがいい。

そんな人にお薦めします!

★★★ Excellent!!!

小学生だった頃、学校の七不思議というものがあった。

トイレの花子さんしかり、13段目の階段しかり。

自分の小学校には、女の霊が宿る松の木というものがあった。

太枝を切った切口の色合いが、女性の姿に似ているので、そういう風に呼ばれるようになったのだが、その松の木を中心にいろいろな怪談が生まれ、滝山少年は友達と一緒にその怪談の真相を探ることに躍起になった。

あの頃は、様々な怪奇が自分の近いところにあった。

大人になっていろいろな知識がついて、怪奇が怪奇ではなくなった、ということもあるだろう。

無知な子どもの空想だったのかもしれない。

でも、それだけじゃなかったはずだ。
黄昏に支配されて輪郭を失っていく町に恐怖を覚え、町の片隅にある神社を畏怖し、夜の学校に何かの影を感じ……。

あの頃、私たちの近くには確かに大小様々な怪奇があった。

その事を思い出すような
あの頃感じた違和感を繊細になぞるような

そんな筆致で書かれた本作が面白くないわけがなく。

主人公だけでなく、主人公の身の回りの人間にまで忍び寄る怪奇。

百日詣でを終えた主人公たちは、そして舞台となっている街はどうなっているのか。

今から楽しみである。

★★★ Excellent!!!

十四日目までの感想です。

学校の裏山に百日詣をすると何でも願いを叶えてくれる「オガミ様」という神様がいる。オガミ様の祠にお参りに行く三兄弟。百日後、何を叶えて貰うのか――。

1ページ目のゾクゾク感におっかなびっくりページを進めると、愛らしい家族についての作文。母子家庭だけど幸せそうな家族。末っ子の朝陽が何を『返して』ほしくて祠に行ったのか、相対的に深まる謎。奥深いです。

ノスタルジックな描写が印象的でした。
『煌々と燃える篝火のような色を映した空。一体、何が燃えているのだろう。』
とても綺麗な表現力に脱帽です。

このまま百日目を迎えるまでの仄暗さと散りばめられた謎にドキドキしました。先はまだ長そうですが、百日目を迎えた家族の形が気になります!