第31話天界&裏話 ネタバレあり ⑭

【 ユリリンside 】


 ロキ様が ロキ様が ……………ロキちゃん に成ってしまったのじゃ !


 恭華が、ロキちゃんを抱えてきたのじゃ。


 恭華

「 この北欧の駄邪神が 女に変身して、光介にちょっかいをかけて来たから

 お仕置きしたわ。

 ついでに『 月 と 太陽 』の『 力 』を借りて『 神力 』を封印したから、しばらくは この『幼女 』のままよ !

 反省したら、元に戻す事も考えてあげる 」


 ロキちゃんは、気絶していたのじゃ。


 いったい何が…………




 ─────時間を少し巻き戻します────魔王城にて────




 ロキ

「 神話時代にも 『女 』に化けていらいだな、 クックックッ 大魔王の旦那を奪って『 ざまぁ 』をしてやろう。

 ユリリンに教えて貰った『オメガポリス』の人気小説を参考にしたぞ !

 人間の乙女たちは『 ざまぁ 』が好きなのだろう。

 それを、味会わせてやるのだから感謝して貰いたいものだ !

 あの時の『借り』を返して貰うぞ、大魔王 恭華よ ! 」


 絶世の美女に化けた、邪神 ロキは 執務室で書類仕事をしていた光介を見つけたのだが……………




 ロキ

「 私をスキにしていいと言うのに、貴方光介は 断ると言うのね !」


 光介

「 僕には愛する妻がいますので、貴女の申し出はつつしんで お断りします」


 ビー ビー ビー ビー ビー !


 魔王城の警報器が鳴り響いてしまった。


 バタ バタ バタ バタ バタ


 執務室に近衛兵と大魔王 恭華が乗り込んで来たのであった。


 ロキ

「 私のモノに成らないなら、まとめて殺してやろう 魔王 光介よ

 ヴァルハラで、また会おう ! 」


 恭華

「 私の光介に手を出して、ただですむと思わないでしょうね 」


 ロキ

「 前回は油断したが、貴様ら人間出身の大魔王に負けるとでも思っているのか ? ならば、やってみよ !

 最初は、抵抗せずに全部 受け止めて見せよう !

 そして、おのれの非力さに絶望するがよい ! 」


 恭華

「 余裕ぶっこいて、大物気取りは『負けフラグ』よ !

 何時だって、人外の『神』や『邪神』、『魔王・大魔王 』を倒すのは 人間なんだからね ! 」



 ロキ

「 フッ ならばやってみよ、 人間よ ! 」


 恭華

「 言われ無くても遠慮なく殺るわよ ! 」


 恭華の右手に『太陽の紋章』が現れ輝きだした。

 それと同時に光介の左手に『 月の紋章』が現れ輝きだしたのだ !


 ロキ

「 なっ それは、まさか………


 恭華

「 『後悔先に立たず』ってことわざを覚えておきなさい ! 」



 恭華・光介

「「 二人のこの手が真っ赤に燃える !」」


 恭華

「 幸せつかめと ! 」


 光介

「 轟き叫ぶっ !」


 恭華・光介

「「 ばぁぁぁぁくねつ !!

 イバラァァァァキィー フィンガァァァァァァッ !」」


 恭華

「せきっ ! 」


 光介

「 はっ ! 」


 恭華・光介

「「 ラァァァァァブ・ラブ、

 天驚てんきょうけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんっ !」」



 太陽と月の『神力 』の光が、邪神 ロキを包み込んだのであった。


 ロキ

「 ばっ バカなぁ~ 一度ならず 二度までも負けるというのかぁ~………



 倒れて気絶した邪神 ロキを見つめていた恭華の元に


 ??????

「 お見事です。 大魔王 恭華さま

 後は、我々 ワルキューレが ロキ様を拘束します 」


 恭華

「 ちょっと待って !

 コイツは私の獲物よ、勝手に後から出て来て横取りしないでよ 」


 ワルキューレ ・ターニャファニャ

「 我々と敵対するおつもりですか 」


 恭華

「 必要なら『ゼウス』だろうが『オーディン 』だろうが相手するわよ 」


 ターニャファニャ

「……………………………仕方ありませんね

 貴女の手柄を横取りするつもりはありません

 しかし、このままだと危険なので ロキ様の『神力 』を封印するのを手伝って貰います。

 この妖精が作った『グレイプニル(のひも)』で『神力』を封印します 」


 恭華

「 なら、私がエリリンから貰った『 ネビュラ・チェーン 』も使って念入りに封印しましょう。

 鍛冶神 ヘパイストス の特注品だから品質は保証するわ 」


 北欧神話、ギリシャ神話、大魔王 恭華 による『神力』の封印によって

 邪神 ロキは 幼女神に成ってしまったのでした。


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