第20話 とある日の一日 ②

【銀河side 】


銀河

「 姉さん達や美春は、まだ寝ているのかな ? 」


テレビを見ていたアレス君が


「 銀河、お前が最終便だよ ! みんな、朝からお出かけだよ 」


「 お前も、早く朝食を食べないと 乙女や檸檬れもんが迎えにくるんじゃないのか。 今日は『 デート』なのだろう

十五分前、いや 三十分前行動して 彼女を待たせるモノじゃないぞ !

早く食べて集合場所にまで、行ってやれ !

淑女レディを待たせるのは最低だぞ 」


ヘパイストス君まで腕を組ながらさとされてしまった。

ヘパイストス君、幼児のわりには 妙に貫禄があるよな~

きっと、将来は『大人物 』に成るんだろうなぁ~


「 銀河 ! なんなら 俺が代わりに朝食を食べてやるから

お前は、デートを優先しても良いんだぞ !」


「 なら、デザートの『 プ☆チンプリン 』は、私の物ね 」


アレス君とエリスちゃんの兄妹は、別の意味で『大物 』に成る気がするよ。


だけど、ここは お言葉に甘えさせて貰うことにする。


「 父さん、スマナイ ! 朝食は、食べないで出かけるから

俺の分は、アレス君達にあげてくれ !

じゃぁ、行ってくる 」


アサメシを食べていたら、マジで遅刻してしまうからな。

二人|乙女《おとめ檸檬れもん》の機嫌を損ねると後が大変なんだよなぁ~。



「 銀河 ! せめて、バナナの1本くらい食べながらも行けるだろう !」


そう言って、バナナを手渡しした父さんが


「 急いでいる時は、特に周りに注意して行動するんだぞ !

気をつけて、行ってきなさい。 乙女ちゃん や 檸檬ちゃんに迷惑をかけるなよ 」


送り出してくれた 父さん と 幼児たちに


「 銀河、行きまーす ! 」

と、言って出発した……………いけネ、夜遅くまで見ていた『深夜アニメ』に影響されてしまった。

恥ずかしいので急いで家を出ようとしている後ろで、幼児たちが『 プッチンプ♡ン 』の争奪戦を繰り広げていた。

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