第19話 とある日の一日 ①


【 銀河side 】


朝、起きてきたらリビングに幼女達が朝ご飯を食べていた。

…………アレ、一人増えているな ?


彼女達は、時々 ウチに遊びに来るんだけど 見かけない人は誰だろう。


「 遅いのじゃ いくら休みでも寝坊し過ぎなのじゃ ! 」

ユリリンちゃんが、手を振り回しながら プンプン と怒っている。


「 ユリリン。 手を振り回していたら危ないよ

銀河クンも早く顔を洗って朝食を食べないと恭介………恭介さん が焼いた玉子焼きが無くなっちゃうよ 」

双子でも、エリリンちゃんは落ち着いているなぁ。


「 おはよう。 みんな早いね 」


「「「「「「「「 おはよう(なのじゃ)」」」」」」」」


食べ終わったのか、五人の幼児、幼女はテレビで 日朝にやっている

『 大魔王少女 キョウカ の ミラクル大作戦 』を見て騒いでいる。


アノ番組は、配給元が謎に包まれている会社なんだよな。


テーブルで朝食を食べているのは、ユリリンちゃん と エリリンちゃんだけで 鏡香きょうかちゃんは、お茶を飲みながら 父さんと話をしている。

鏡香ちゃんは、遠い親戚らしいけど 俺の婆ちゃんと同じ名前だ………漢字は違うけど。


銀河

「 父さん、 テレビの前に居る見かけない子は誰なの ? 」

俺が聞くと、父さんの代わりに鏡香ちゃんが答えた。


鏡香

「 ……………『 ロキ 』よ。 アノ北欧神話の駄邪神 ロキ と同じ名前よ 」


鏡香ちゃんが言うと、それに反応してテレビを見ていた幼女が


ロキ

「 ヘタレ大魔王に言われたくないわ ! 」

と、言い返してにらみ合いに成ってしまった。



「 ちょっと静かにしてよ ! テレビに集中出来ないじゃないの ! 」


「 そうですよ。 朝から騒がしいですよ 」


エリスちゃん と アテナちゃんに注意されると 二人は不承不承ふしょうぶしょうながら大人しくなった。


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