第14話 下校中 ①
【乙女side】
駅前にある『 サトウヨーカドー』の広場で銀ちゃんのお姉ちゃんズを待っているんだけど街は、すっかりクリスマス気分で皆 ウキウキしているように見える。
もちろん、年末でもあるので急がしそうにしている人達も沢山いる訳だけど私達は学生なので素直にクリスマスを楽しみにしていたんだよね。
久遠
「 遅い ! 皆、まだ来ないのか ? 」
恋
「 集合をかけてから、まだそんなに時間が経っていませんよ
そんな短気だから『 織田信長 の生まれ変わり』なんて云われるんですよ !
クー姉は。 」
優羽
「 クー姉は『 大河ドラマ 』の見すぎのせいだよ ! 信長ファンだからって口調まで真似るから変な噂がたつんだよ 」
美春
「 クー姉も時代劇オタクの優羽姉たちには、言われたくないと思うよ」
優亜
「 そんな生意気な口は、こうしてやる ! 」
美春
「
美春ちゃんのほっぺたを『ビローン 』と引っ張っている優亜お姉ちゃん。
皆、本当に仲良しだなぁ~。 私は、一人っ子だから銀ちゃんの家族が昔から羨ましかったんだよね。
???
「 なにを黄昏れているのよ 乙女ちゃん !
悩みごとなら、この
芳乃お姉ちゃんが私の頭をナデナデしながら心配してくれた。
乙女
「 エヘヘ 別に悩みとかじゃ無いよ。 只、銀ちゃんが羨ましいなぁ と思っていただけだよ。 私、一人っ子だから銀ちゃんのお姉ちゃん達みたいな優しいお姉ちゃんが欲しいなぁ と思ったんだぁ」
芳乃
「 …………う~ん、この可愛い奴め ! 銀河には勿体無いから私、神奈川 芳乃の嫁に来なさい ! 」
芳乃お姉ちゃんが私を抱きしめながら銀ちゃんを牽制していた。
???
「 なら、
檸檬
「 きゃぁ ♬
真琴
「 このけしからん胸は銀河には、やらん !
千葉 真琴が檸檬ちゃんを嫁にするから、銀河は他を探しなさい ! 」
【 シンサンside 】
しばらく俺は、呆けてしまっていた。
王子たちを
これが、ジパングの標準なのか王子に聞いてみたら全力で否定された。
王子
「
噂では聞いていたが、本当にパワフルな一族だな ! 」
茜
「 シッシシシ、 そんな事言って 銀河くんのお姉ちゃんズが美少女ばかりだから見惚れていたんじゃないの ? 」
葵
「 ……………………どうなの ? キリキリ吐けぇー ! 」
葵が王子の襟首を着かんでガクガクと揺らしている。
シンサン
「 充分、 お前達も騒がしいぞ 」
薊
「 否定はしない。 葵は『ツンデレ 』だから素直になれない !」
クリス
「 プリ様ぁ~ 私では不足ですかぁ~ (涙) 」
うん、ジパング人はパワフルな連中なんだなぁ 。
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