第11話学園生活 ①

【 王子side 】


校門の前で、教師や生徒会が生活指導をしていた。

伊豆いず 百恵ももえ先生が監督しながら、生徒会の内の一人がやってきた。


??

「 銀河 ! まだ遅刻じゃないけど、ゆっくりしすぎよ

もう少しで始業ベルが鳴るところなんだから、早く教室に入りなさい」


銀河

「 わかったよ、久遠くおん姉さん 」


乙女、檸檬れもん

「「 おはようございます、 福岡先輩 ! 」


久遠

「 先輩なんて、みずくさいぞ !

お前達なら『 お姉ちゃん 』と呼んで良いんだぞ 」


乙女、檸檬

「「 アッハハハ……いずれ呼べるように頑張りますね 」」


久遠

「 うむ、期待しているぞ ! 」


美春

「 おっはー ! クー姉、 朝食ぶりだね 」


久遠

「 まったく、誰に似たんだか ?

もう少し礼儀作法を教えてやろうか 」


美春

「 ………美春は、急がしいから教室に行くね……『 超加速 ! 』 」


物凄い速さで、チビッ子美春が走っていった。

………チビッ子とはいえ『 名持ち 』は、伊達じゃないということなんだろうな。


久遠

「 逃げ足だけは、速いんだからな………ハァ」


にぎやかに成っている俺達の元に、伊豆先生が来た。


百恵

「 まったく、お前達は親子そろってさわがしいなぁ

親の方がトラブルメーカーだったから、頼むから お前達はおとなしくしてく…………………無理そうだなぁ~………私の残りの教師生活は、平穏無事とはいかないようだな 」


銀河達をみると恐縮きょうしゅくして、小さく成っている。

俺達が疑問に思っていると栃木さんが、近づいてきて


乙女

「 銀ちゃんのお父さん や お母さん達、そして私の両親は 百恵先生の教え子らしいよ。 うちの両親もたいがいだけど、銀ちゃんのお父さん、お母さん達は、当時 凄く目立っていたみたいだね。」


王子

「 先生も大変なんだなぁ~ 」




───他人ごとのように思っている王子だった────


【 葵side 】


福岡 久遠


確か、福岡 姫子の一人娘よね。

母親の姫子は『 項羽 』の生まれ変わりという『 噂 』があるけど、冗談だよね !


「 ねえ ねえ 知ってる、葵。

久遠先輩って『 織田信長 』の生まれ変わりだと『 噂 』があるらしいわよ 」



………勘弁して欲しい。…………もう『 噂 』の情報だけで、お腹いっぱいよ。

こんなんで『 メッサリーナ 』の憑依した人間なんて見つける事が、出来るかなぁ~。


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