第38話

怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い。 怖い。怖い。怖い

 足と鼻の痛みは恐怖でどこかに消えていた。

「きゃああああああああああ!」

 思わず、信也から貰ったペンダントを握りしめる。

 魔力食いが萌を襲わんとする直前。

ペンダントが激しく光りだし、何かの力が放出される。

萌の横には、ドラゴンの巨大な顔があった。

「わあ! なになになに」

 魔力喰いは臨戦態勢にはいった。

 魔力食いが咆哮をあげた後にドラゴンはさらにでかい咆哮をあげる。

大氣が震えるかの様だ。

 萌はあまりの音量に耳を塞ぐ。

「なん……なの」

 魔力喰いがドラゴンの吠え声に後ずさる。

 ドラゴンは、空氣を肺に送り込むや、火球を口から吐き出した。

 火球をくらった魔力喰いだったが体に移った火は急速に吸収された。

 少し焦げ跡を残す程度で済んだようだ。

 ただドラゴンを危険とみたのか一目散にもと来た道を戻っていった。

魔力喰いはいなくなったけれど、このドラゴンは一体……

「きゃっ」

ドラゴンは萌を咥(くわ)えると、背に乗せて空高く飛び上がった。

 みるみるうちに地上を遙か見下ろす高さまで上る。

「お嬢ちゃん、しっかりつかまっておれよ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る