第23話

むちゃくちゃである。

「俺ちょっと言ってくるわ、待ってて」

 と熊谷が言うのを萌は待ってといって制した。

「あたしにやらせて」

 と言って萌は手を合わせる。

(虫さんお願い)

 どこからともなく、蜂の大群がおじいさんに群がる。

「ぐわああああああ」

まわりで見ていた人も蜂が現れたため悲鳴をあげる。

 おじいさんは手をぶんぶん振り回すが蜂は離れる様子がない。

 おじいさんはその場から逃げ去った。

蜂もその後を追う。

「図書館でうるさくする人はあたしが許さない」

 萌は胸を張る。

 熊谷は苦笑していた。

「ほどほどにな」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る