第27話 地球の生命が起こす終焉!

 B-Kingが大魔王スピノデビルから放たれる大火炎デビルファイヤーを交わすだけで近付く事も出来ず追い込まれていた。

B-Kingの体内にいる精霊達の中でシルフとシルフィードが呼びかけて来た。

「地球の命を感じて!そしてあなたの強く優しく正義を実行出来るココロで!」

「地球の生命を感じ取り受け取る事が出来るのはあなただけなのです。」

B-Kingは身体の中心部に意識を集中させて呼び掛けた。

「私が地球上生命体の精霊主となる!」と願うと地上にある環境森林で生きる生命や海面内に生きる全ての生命やそこに生きる人達の体からもキラキラと輝く生命の光がB-Kingの身体に集まり輝く繭に包まれて行った。

大魔王スピノデビルは何かを体の細胞内で危機を感じて富士山の火口へと向かった。

深いマグマ溜まりを潜り込んで地殻を破壊する事がジーラの研究者達によりその細胞内に記憶されていた。

そこに現れて行手を塞いだのはチラキと千明の中にいるペガスがいるマザーシップゲルマが火口を塞ぐ様に現れバリアーを張り大魔王スピノデビルを迎えた。

大火炎デビルファイヤーの熱エネルギーでゲルマの内部でバリアーを放つレーザー部分が溶け始めて来ていた。

スピノデビルの攻撃は続き、残っていたレーザー部分が破壊されバリアーが消えてしまった。

大魔王スピノデビルは身体の熱量を最大に高めて次の大火炎デビルファイヤー噴射された。

これでゲルマも破壊され富士火口への進路を開けてしまう事になる。

誰もがここまでかと諦め天を仰いだ!

その瞬間、時が止まった。

空間が真っ白になり、全ての生命体からの鼓動が呼吸が細胞の動きまでが停止した。

その中で巨大化されて輝く繭状の物が形を変化させて行く。

その姿はまるでギリシャ神話の21番目の神ヘラクレスの様な出立ちで神々しく輝きを放つボディーカラーはB-Kingと同じで、さまざまな発光を放つオパールの様に輝きを秘めた身体に虹の様に七色に輝く大きく広げた4枚の羽を持つEarth-Godが目覚めたのだった。

世界中の空は雲海に包まれ、地上の時間は止まったままだったが上空4000m付近から大気圏に掛けての空間だけはこの光景が確認出来た。

巨大な大魔王スピノデビルは大火炎デビルファイヤーを噴射した状態のまま、Earth-Godの手で握り潰されてしまい、その手の中からは耳が長い真っ白なウサギの姿になったスピノデビルはマザーシップゲルマの森の中へと運ばれ放たれた。

この状況を目にしていたのはマザーシップにいたチラキ司令官と千明の中にいたペガス、そして戻って来ていたカイザー指揮官長とバイラ隊長と乗組隊員だけだった。

「これがこの地球の生命体の守護神Earth-God!新たな伝説を目撃出来た。」

振り返り仲間達へ向け「我々もあの星の再生を進め、時間を掛けて自然環境を復活させ、昔の様にさまざまな動物達と暮らせる星を作ろうじゃないか!」とカイザー指揮官長は皆に呼び掛けた。

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