第26話 皇帝軍ブラックスターの破壊!
富士山町周辺に激しい風とともに雨が降り始めた。
チラキはビックワンと共にマザーシップゲルマに乗り込んだ。
そして大魔王スピノデビルの行手を塞ぐかの様に上空に向かいバリアーを張り巡らせた。サンダーストームによる突風と豪雨も始めのうちはデビルの体の熱により蒸発し水蒸気となっていたが徐々に変化を表し始めていた。苦しがるスピノデビルは身体の温度を上げる為、上空の積乱雲に向かっていた。
そこにはB-KINGが待ち構えていた。
静電気イナズマを落とし、ライジング・サンダーを連射した。
これから脱げるかの様にバリアーにぶち当たりながら暴れまぎるスピノデビル。
身体に熱を溜め、バリアー下側に溜まった雨水に向かって飛び込んだ!溜まっていた大量の雨水は勢いよく温泉の間欠泉の様に熱湯と熱線を高く噴き上げた。
この噴射で上空の積乱雲も吹き飛ばされスピノデビルは外部へ飛び出した。
「B-Kingでも簡単には奴を倒す事ができない事くらい初めから分かってはいたが!何か我々に出来る事はないのですか?精霊ペガスよ!あなたが千明の中にいる事は分かっていました。私もバイラもビラン星で産まれたのですが、あなた方と同じ種との繋がりがあります。だから私たちもあなた達に近い能力を持っています。」
千明の中の精霊ペガスが話し出した。
「Kingはまだ自らの最大パワーを出す前です。この星の全ての生命力を結集出来るのはKingだけなのです。私はあの方からこの娘を守ってくれと頼まれたのです。もう少しだけB-Kingを信じて待ちましょう。」
大魔王スピノデビルが大火炎デビルファイヤーを吐き出しB-Kingを追い詰めていた。
ブラックスター内に閉じ込められたカイザーの元にレーザーガンを持った処刑執行の為、ズーラ兵2体が近付いていた。
「ジール!私は話し合いに来たのだ!何故だ!」と「私が貴様と平和的な交渉など初めからする気はない!私を裏切り抵抗した報いを受けさせる為に呼び入れただけだ!」
「だろうな!そんな所だと思ってはいた!」と言うとモニターから姿を消した。
「処刑隊はまだか!早くアイツを探せ!そして殺せ!」
ズーラ兵は慌ててカイザーを閉じ込めた独房へ向かい、正面に設置してあるモニターからジーラ皇帝も監視していた。
先に着いたズーラ兵がドアを開け中に入って行った。
振り返り上に張り付く様に隠れていたカイザーに向かいレーザーガンを発射した。
そのレーザーが表のモニターも破壊した。「どうした!やったのか!私が見に行く!」とズーラ兵を引き連れて独房へと向かった。せこには2体のズーラ兵が倒れていた。
壁にレーザーガンで書かれた文字が残っていた。
「交渉は決裂した!反撃を開始する!カイザー」と書かれていた。
その間にカイザーとバイラは司令操縦室へ戻りシールド発生機部分をレーザーガンで破壊して、機体発射地点へ向かいハッチを開け、輸送船を残して、2人はビランの小型戦闘機に乗り込み飛び立った。
怒り狂ったジーラ皇帝は「ヤツらの戦闘艦全てを破壊しろ!」
ブラックスターはカイザーの艦隊を追って地球を離れて行っていた。
その頃、機体発射庫に残された輸送艦が動き出した。
それに連動して何かのスイッチが入りカウントダウンが始まった。
カイザー艦隊はつぎつぎとワープに入った。ジーラも「ヤツらを逃すな!」と到達位置を探知しワープに入ったその瞬間カウントダウンがゼロを示した。
時空の中で大爆発を起こしたブラックスターは粉々に吹き飛んで時空のチリとなっていた。
ワープを終えたカイザー司令官は「バイラからの情報でアメリカからブラックスターに発射される予定だった地球の兵器はあの輸送艦でもセンサーに反応しないと踏んでいた。その為にわざと捕まり、ズーラ兵の中に隠れたバイラに一芝居打ってもらった!後は地球の大魔王とKINGとの決戦が残っている!バイラ!地球に戻るぞ!」
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