第21話 地球最後の日が始まる!

 再び雲が広がり静電気の様な稲妻がパチパチと鳴り始めオレンジ色に燃え盛る!

ビックワンを超える大きさのスピノサウルスが羽を広げ降り立った。

海底からも白煙が吹き出し大型の輝く物体が背中を見せて進んでいた。

自衛隊のジェット機の攻撃力ではストロングスと戦う事は出来ずに破壊されてしまった。シルフはその場所へ向かって飛行を続けていた。

その後を小型の黒い飛行体が距離を置きながら後を追っていた。

ストロングスピノスはマザーシップから発射されるビーム砲と同じビーム砲を口から発射して街を焼き尽くし破壊を広めていた。

「あのヤロー!好き勝手やりやがって!もうここまてだ!」とシルフはスピードを上げて変化したゴールドのボディーで突っ込んで行った。

見事にボディーブローの様に突き刺さり、苦しがるストロングスは近づく者を蚊や蝿でも払い落とすかの様に足と手と頭と尻尾と羽を振り回していた。

直ぐに全て撃ち落とすかの様にビーム砲をあらゆる方向に向けて放った。

回転しながらビームを放ち続けマユに包まれた状態となり、その上空に先程の黒い小型飛行体が停止して変化をし始めた。

「何が始まったんだ!精霊シルフ!シルフィード!教えて下さい!」

「タカシ!残念ながら本当の『最後の審判』が始まる!ここからはあなたの・・・」

「まだ希望は残っています。それには・・・」「どうしたんだ!2人とも!革新の部分が分からない?聞こえない!何かヒントがあるんだろ?その方法は何なんだ?」

「ここから先は話せない!伝えられないんだ!」

「もう、いい!・・・精霊ペガス!聞こえるか?もう時間がない!答えてくれ!」

「シルフ!これからはあなた自身が全てを判断して、全責任を持ち決断しなければなりません。それが出来なければ、あなたはどんな相手とも戦う資格はないのです。ここまでが私が話せる限界です。」

「何なんだ。揃いも揃って!全ての責任を俺が決断するしかない!どういう事だ!・・・・・こうなったら、やれるとこまでやるしかない!」

マユは更に大きく膨らみ直径が100mを超える大きさになった時、内部から発光が始まりカウントダウンの様に光がだんだんと強くなって来ていた。

上空が大きな雲に包まれて来て、真っ黒な巨大なボディーが見え出しブルー光線に乗り黒いマントのラスボスが小型飛行体の上に降り立ち何かを念じながら様々な光により煌びやかな球状に包まれて、その光線を真下にある光るマユに向けてその光を結ばせた。

マユの周りをコーティングさせて卵の殻の様に包み込み、激しい輝きは治った。

3機の自衛隊のジェット機が7色に輝く球体と小型飛行体の上にあるラスボス球体に向けミサイルを発射した。

3機から発射されたミサイルは次々と球体に突き刺さり、静止したが爆破せずに不発弾の様に落下して行った。

それでも次々とミサイル攻撃は続いていたが状態は変わらず、落下したミサイルは地上で爆破していった。

「これもビランが地球上のどんな科学力よりも遥かに高いテクノロジーを持っている証拠だ!」

都市部の宣伝様大型のモニターや家電ショプのモニターや携帯電話から家庭のテレビまで全ての画像電波にあのラスボスが現れた。「地球人の古めいた攻撃力ではビランの中心である我エネルギー体にキズひとつ与える事は出来ない!地球人類よ!これから起きる事をシッカリと見て脳裏に焼き付けて最後の時を迎えるのです。」

今日スピノスが襲った街の人達は再び来る恐怖を感じ、テレビやSNSのニュースなどで情報確認していた人たち、それ以外の場所にいる人々は改めて恐怖を感じて世界中で騒ぎは広がって行った。

大きな七色に輝く球体をさげた小型飛行体が動き出した。

東京の都市部から南西方面へ向かい進んでいる。

それに追随して自衛隊のヘリ部隊が周辺を警戒飛行していた。

我々もビランマザーシップゲルマに戻り後方を追っていた。

八王子付近を超えて目的地点が予想できて来た。

 目の前には富士山(((Mount Fuji)。※山梨県(富士吉田市他)と静岡県(富士宮市他)に跨る活火山。標高3776.12 m、日本最高峰(剣ヶ嶺)の独立峰で、その優美な風貌は日本国外でも日本の象徴として広く知られる。

気象や地層など地質学的にも社会に大きな影響を与え懸垂曲線の山容を有した玄武岩質成層火山で構成され、その山体は駿河湾の海岸まで続いている。

富士山山頂の火口上空まで来るとビラン機体は静止した。

ヘリ部隊は周りを囲む様に包囲状態を維持した。「ジール皇帝!スピノデビルが成長過程を終え、いつでも出て行けます。」とウルクが伝えた事がシルフにもテレパシーキャッチ出来た。

「あの黒マントがジール皇帝!そしてマユの中にいるのはスピノデビル!あの大きさのマユに包まれているとするとストロングスピノスの10倍になっているかも知れない!」

「シルフ!私とチラキ司令官はこの先の計画は何も聞かされていない!ただ地球の人々と共存と少しでも私達の考えに共感し自然環境再生へ向かえる方達と新しい星造りをする事が最重要と決めていた。だけど今度は違う!スピノデビルが放たれるとなると我がビラン星が破壊され時、最後を向かえるキッカケとなったのが狂い暴れ出したスピノデビルによる地上生物滅亡だった。その後、地殻破壊を行った事が伝説として言い伝えでビランの人々誰もが知る話だ!」

「スピノデビル!こいつの役目が地球環境再生だとすると富士山の火口から深いマグマ溜まりを潜り込んで地殻を破壊する事だろう!この為にジールは日本を選んだのか!」

「ジール皇帝はビラン星を破壊させ多くの生命を失ったあの歴史に残る悲劇を再び!また同じ過ちをこの地球で犯そうとしているんです。」

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