第16話 敵艦からの攻撃!次なるパワー!
上空をミミックライで空色に同化しながらライジングシールドを連発させてシルフィードと風の変化と共にいくつもの壊れた車両を噴き上げさせ雷により爆発させた。
その時、太陽の光の様に内部を照らしていたセンターポール上空のバリアーが消えて、次の瞬間目を塞ぎたくなる眩しすぎる光と熱に包まれた。
気が付くと緑・青・黄・橙・赤・紫と様々な淡く暖かで優しい輝きの丸い球体の中にいた。
記憶にある訳ではないが母親のお腹の中で大切にされ、優しい気持ちの中で成長して行く様な感触をイメージしていた。
気が付くと指先から腕に掛けて周囲の七色に反射され変色には気が付かなかった。
ただし身体がなぜか輝き出していた事には、何かが起こっている事は分かった。
「シルフ!・・・」
「私は森の精霊シルバ!あなたは新たな変化を迎えているのです。先程ビランの放ったバーニングサンシャインから自信を守る為、クリスタルクリサリス(蛹)のバリアーを創り出した。その中で次の変化の過程に進んで来たのです。」
「これから何があるんだ?どんな事が起こるんだ?シルバ!」
「・・・それはき・・・あなた!あなた次第なのです。これをお持ち下さい!」フワッとバレーボール程の重さを感じない球体が浮かんでいた。
「シルフ!このパルスはあなたの生命パワーをマックスパワーにする為のエネルギーです。その力を一気に使うとあなたの生命を失う事になります。」とテレパシーイメージが終わり、風船が破れたかの様に七色のクリサリスは形を無くし、シルフは剥き出しとなった無防備状態だった。
その時、シルフに向け、光線と電波による攻撃がビランの巨大飛行体から発射された。
身体の変化は今までと変わる事なく違和感は無いがゴールドの輝きが時々目を伏せたくなる時があった。
そんな事など関係ない程の衝撃波が身体を貫いて吹き飛ばされて行った様に思えた。
さほどの痛みは感じなかったが一瞬の煌きによって閉じた目を恐る恐る開けてみると足元は微動だもしない位置で留まり攻撃を受けた傷やダメージも何も無かった。
数百m離れた高速道路に停車していた車の列が燃え上がり溶けている車両もあった。
数秒前の画像転写をして分かったのは攻撃を受けた光線がこの身体を反射してあの高速道路に被害を与えたのだった。
乗員は脱出した後だった為、死傷者は出さなくて済んだ。次の攻撃に対しては母船に向けて反射を繰り返していた。
自衛隊の援軍もやっと動き出し、戦闘機が20mm機関砲と空対空赤外線ミサイルの攻撃を続けていた。
周辺で動くもの全てがビラン空母のレーザー光線の標的となっていた。
戦闘機だけではなく陸上から戦車隊も出動し10式戦車からの砲撃も続いていた。
その戦闘機や戦車隊への攻撃護衛で瞬間移動を繰り返している状態でビラン母船にはダメージは全く見られないままであった。
母船のバリアが一瞬一部開き数十機の小型の戦闘飛行体が飛び出して来た。
自衛隊ジェット機は攻撃を交わしながら20mm機関砲を打ち続けるが機体はバリアーでガードされ爆破墜落するのは自衛隊機だけだった。
その頃、無人になって空車が並んでいる路側帯を猛スピードで走り続けている一台のバイクがあった。
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