第9話 自衛隊への反撃が始まる!その時!

 『さすが自衛隊!』攻撃本部ではこの作戦が成功し、無事終了した様に歓喜が上がっていた。

臨時中継中の放送局の映像でも『無事にドラゴンの撃退終了!』と伝えた文章が臨時速報として流されていた。

テレビの前で戦況を見つめていた人達も、胸を撫で下ろしていた。

次の瞬間、中継機のヘリコプターの画像が途切れ映像が流れなくなった。

次のチャンネルが映しているカメラ映像が砂埃に隠れてその中に赤い光が2つ輝きながら姿を表していた。

攻撃直後の映像がスローモーションで映し出された。

16式機動戦闘車 から105mm砲を一斉に発射し、着弾の瞬間姿を消したと思ったが一瞬上空に飛び上がり被弾を回避して、身体を火炎弾道に変化させ落雷と共に激しい衝撃波が周辺を焼き尽くして行った。

全ての16式機動戦闘車も火炎弾道により焼け溶けて破壊されてしまった。

周囲5km以内の封鎖処置が引かれ、周辺ビルへの非難指示が発令された。

緊急で関東圏内の著名な古生物学者や原生動物学者や脊椎動物学者などが官邸に集められ、様々な憶測や情報と集められた画像データを元に意見を確認したが未知の生物!地球外生物の可能性!伝説の生物!と決定的な生態や遺伝子情報もまだ分かっていない、火炎噴射と伝説のドラゴンと見た目から、ファイヤードラゴンと言う呼名が決められただけで対応策も何も無いままで次の攻撃作戦が準備された。

しかし次の作戦も失敗に終わり被害が増えるだけで、自然災害以上の山火事が広がる様な火砕流によりビルと言うビルから火柱が上がり、爆発音と黒ずく煙で都心部を中心にかなり高温となり、消防隊もファイヤードラゴンの攻撃に遭い消化活動も行えない状況が続いて行った。

この状態が絶望的な事態に続いていった。

 東京湾に停泊中の大型石油タンカーに影響した場合、長きに渡り日本の中心地、経済の発展拠点となって来た都市をついに離れなければいけない覚悟をする状況が来てしまった。ファイヤードラゴンは数を増やし、最初の1頭目はみるみるうちに巨大化して20mを遥かに超える大きさに変化して見えた。

夜になって怪物たちが静かに眠りにつく時間となり、激しく人間達を喰らい尽くす時の真っ赤に輝く恐ろしい眼孔も閉じている。

シルフとなりその時を待って、まずはファイヤードラゴンの幼体を倒す為にビックワンから一番離れた場所にいるその一体へ攻撃を仕掛けて行った。

壊された街の瓦礫の中には鋭く突き刺さる鉄柱があった。

その尖った先を幼獣の背後へ目掛けてビル街の上層部から垂直に突き刺した。

その鋭い鉄柱は妖獣の体を貫通して、目を覚まして暴れ出した。

この時の叫び声が超音波となりビックワンの角の様に伸びる触覚が感じ取り、その瞬間に巨体は飛び立った。

何かを感じたのはこちらのアンテナも同じで凄い勢いでこの場所へ向かっている巨大なドラゴンが映像として映し出されていた。

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