第10話 巨大なドラゴンとの激しい戦い!

 アイツが来る前にこの幼獣だけは始末しておく事でアイツらの弱点の一つだけでも探る時間は僅かに残されていた。

釘刺しされた鉄柱に羽根から放たれるパウダーを振り掛け静電気イナズマを落とし、ライジング・シールドを連射した。

身体表面が鉄粉のコーティングにより動きを止めて眼球が真っ黒に光を消す状態で生命が終わりを向かえた事が分かった。

上空500mに姿を表した時に幼獣の命が無くなった事が分かったビックワンは狂い騒ぎ暴れながら、火炎噴射を四方に吹き広めながら滑降して来た。

こちらも一旦そこから垂直に上昇して全体の状況が見渡せる地点で壁と同色にミミックライで虹色素胞「透明ナノ物質の光結晶」を行い色を反射させ、メラニン色素表皮の透明度を変化させ姿をくらます事が出来ている。

次にあの大物をどうやって封じ込めるかを考えたが自衛隊の攻撃を全て跳ね返したヤツにどう挑んだらいいのか!

その時、新たな新兵器を積んだ戦闘ヘリコプターAH-64Dアパッチ・ロングボウがAGM-114ヘルファイア対戦車ミサイル ×16(最大)を搭載し再び攻撃を開始した。

『攻撃本部!前方200m警戒態勢を維持したまま物体はいつでも襲い掛かって来る状況を感じる!最終作戦命令を待つ!』

『周辺の人員非難はすでに完了!各機関への周知完了済み!今度こそ一発で決めてくれ!攻撃開始!』

『分かった!いっちょ行きますか!作戦No.205ファイヤーボール・イン・ドラゴン!各機いつもの訓練通りに行くぞ!』と4機は四方を囲む様に水平移動し十分に射程を確認していた。

『2号機了解!』

『3号機了解した!』

『4号機了解です!』

一瞬静まり返り時が止まった!

『全機一斉発射開始!』

30mm機関銃で羽の部分を中心に攻撃して相手の移動手段を抑えようとした。

しかし破壊し傷んだはずの部分が直ぐに再生してより強度な変化と輝きを広め、より巨大化し始めた。

『2号機!3号機!上昇しワイヤー発射!』

新たなミサイル弾が発射!我が国の外務省が調べていた情報から、生物兵器開発を進めていた北の大国へスパイを潜らせていて、その情報からあるテロ組織がその個体を盗み出し、日本の経済先進状況下降を企む友好的関係を表面化している世界トップの2大国家が裏ではこの組織に資金・情報提供を行い、北の大国から奪った1頭、仲間を襲い殺して暴れ回った賢い実験体が逃げ出した様に仕組み姿を眩ませさせてしまっていた。

 北の大国も世界中にこんな事態を発表する事が出来ず、秘密裏に行方を追っていた。

その時の一頭がビックワンとなり、東京を破壊して攻撃している。

なんか話がおかしな展開で進行していると感じていた。

ここまでの情報は外務省の機密データをテレパシーで盗み読みしたのだが何故?東京なんだ?そして、どうやってビックワンはここに現れたのか?

謎の飛行物体があれを連れて来ていたと考えれば、あいつは誘導されていることなる。

自衛隊のミサイル攻撃が続けられていたが、真っ赤な火の塊に見えるビックワンがジワジワと体を広げ火炎弾が飛び散り始め、トルネードスルー状態で2号機と3号機を撃ち抜いて墜落爆破された。

それを見てその場をギリギリで離脱した1号機と4号機は機体を激しく痛めていて、反撃が出来る状態ではなかった。

4号機は離れた場所へ着陸し、隊員達は機体を離れた。

1号機の隊長機は煙を吹き上げながら、破壊された2機の仇を討つ気で残りのミサイルをビックワンへ向けて発射ボタンを握った。

だが傷んだ機体からは発弾出来ない状態で機体ごと突っ込んで行った。

一筋の光の線が隊長機の操縦席を貫いて、機体はビックワンに激突し爆破したがダメージを与える事が出来ずに破壊墜落した。

なんとか2人を救出し、この状況から何かを感じていた俺は意識を失った隊長と操縦士を安全な場所へ寝かせて、次の準備に入った。

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