第5話 最後の審判が始まりの鐘を鳴らせた!

 4人を移動させた後周囲を操作して人感センサーにも反応が無く屋上にも人影はなく無事にここのミッションを終わらす事が出来た。車へ戻ったのはいいがこの姿のままという訳にはいかず。  

公園から車をまた飛ばさせて今の時間帯ならまだ授業中でひと気が少ない学校の近くに車を下ろし、プールのシャワーを拝借した。

するとみるみる内に元の身体に戻って行き困った事に真っ裸となりました。

こんな事は予想が出来た筈だが慌てていた為失敗したとは思ったが仕方が無いので周りを見渡して大丈夫だと思った瞬間、金網をジャンプして飛び越え、車が止まっている付近・の次のブロック塀も飛び越えて地面に裸の身体のまま着地した。

まるで体操選手の着地の様に両手を広げ両足の踵をつけた姿勢で拍手喝采だったであろう。とタイミング良く授業終了のチャイムが鳴った。

『キンコンカンコン・キンコンカンコン・・・』車に乗り込むと急いでパンツとシャツを着て頭と顔をタオルで拭き、制服のズボンと上着に着替えた。

それから夕方のアポイントが取ってあったお客様との打ち合わせに向かって行った。

その頃、先程の火災現場ではやっと鎮火となり内部の捜査が行われていた。

消防隊長は救出された4人が誰かの手によってあの場所に集められた事を感じていた。

すると火災現場から1番遠い方向の向かいのビルから4人の外国人の女性たちが降りて来て消防隊員に近づきカタコトで『ブラックスーツ!ワタシタチタスケタ!』と話していた。少し離れた場所でその話を隊長も聞いていた。

毎日、毎晩様々な事件や事故が繰り返され現場へ駆け付けそこで救出を求める人達を救い出すミッションは数え切れない程、増えて来ていた。

ただし私の到着前に解決するケースが大半有り眠る事を忘れた様に情報がイメージ画像が脳裏に横切る事が多くなっていた。

都心の中心部に聳え立つ超高層ビル街、日本で働くビジネスマンだけでは無く多くの外国籍の人達はが混ざり込んだ人並みが朝の通勤ラッシュの中にいる光景は当たり前に感じていた。

過去の日本は数々の戦争を繰り返して来た歴史がある。

そして多くの尊い命を失い敗戦した。

現在はその過ちを2度と繰り返さない為の教育や制度が作られて安全が保たれて来ている。だか、そこには様々な危機的犯行やテロ計画を密かに阻止されている事に気付かされないでいる。

しかし遂にその日が来たのでした。

ある施設に厳重な警備と管理をされ隔離されていた国際的に指名手配となっていた白髪で長髪で顔は見えていないがその危険人物、霧島霊神と言われる人物がそこにいた。

その人物は真っ暗闇の牢獄内で後ろ手で手錠をされ、全面マスクで視界も奪われた状態でいた。

何か硬い金属のかけらを持ち床に線を書いていた。

5本目は斜めに重ねるスラッシュ形で隔離後何日目かを記録していた。

だがそのマークがあと斜めのスラッシュで10個目になる前日に『遂に迎えが来る!我に神からの新たなお告げが届いた!この世の全ての人間達を一度綺麗に浄化させる事が示されたのだ。最後の審判は下されたのだ。』(さいごのしんぱん:Last Judgement)ゾロアスター教やアブラハム宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教)が共有する終末論的世界観として、世界の終焉を迎えた後に人間が生前の行いを審判されて、天国か地獄行きかを決められるという信仰である。

特にキリスト教においては、「怒りの日」とも伝えられている。

もう始まってしまった。

夜更を迎えた頃.街中の動物達がウロウロと落ち着きを無くし犬達は遠吠えを続け、猫達も泣き喚き爪を立てて壁や床を削っていた。

鳥達も羽をバタつかせ、カラス達が夜空を叫びながら飛び広がって騒いでいた。

多くの人達は眠りについている時間ではあるが、この時間でも街中を移動する人達や働く人達は沢山いる。

そこに向かう薄黒い小型の素早く動く集団の群れが目を真っ赤にして人々が襲いかかり始めた。

人1人に対して10頭以上が襲い掛かり、噛み付き未知のウイルスを感染させて行った。

特に痛みも無く深夜時間の出来事の為、皆傷口の消毒とバンソウコウを貼る程度で気になる人は翌日又は仕事が休める日に病院に行く位の事を考えていた。

朝日が上がり、晴々とした日常がいつもと同じ様に始まった。

ニュースでは昨晩起こった動物達の奇妙な行動や人が襲われた映像が流され、特集を組まれていた。

インタビューに答える人達が口を揃えて言う事は、凶暴化した動物達が目を赤く光らせて一気に集団で1人1人に飛び掛かり剥がそうとして暴れても離れずに噛み付いていた。と話すのだった。

その日は昼間は動物達も静まり、多くの害獣駆除の業者が東京都からの指示により早速駆除対応に入って行った。

各自治体の保健所が衛生面と感染症調査で動き出した。

その頃、私も都内のお客様からの対応依頼が入り、ニュースを見た方々からの問い合わせを受けて情報収集と現場確認に走っていた。その時、動物達の感情や伝達情報がイメージ出来ていた。

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