第14話

3回生になって、服飾の専門学校にも通い出して、大学での、うちの研究テーマも「美術と服飾」にした。

美術専攻の演習の授業でも、「美術と服飾」のテーマで研究発表した。


香絵ちゃんは、フランス文学科の勉強のほうに集中しているみたいで、美術サークルにはあまり来なくなっていた。

だから、えっちするのも、ゆい先輩とがいちばん多くて、その次に美葉ちゃんとになった。


それでも、たまには香絵ちゃんと会いたくなってきて、フランス語を教えてもらったりしている。うちも第2外国語をフランス語にしてるので。


家にも、たまに、香絵ちゃんは遊びに来てくれる。そんな時は、家で香絵ちゃんとえっちする。

部屋には霊の女の子もいるから、いつも、その子に見守られながら、応援されながら、えっちしている。いつも、女の子どうしのえっちだけど。

うちのは、ちっちゃくて、えっちしても、あくまでも、女の子どうしのえっちになってしまう。

香絵ちゃんは、いつも

「わたしは、それで良いよっ!」

って言ってくれている。


3回生から4回生になる春休みに、香絵ちゃんから

「ヨーロッパ旅行に行こう!」

って誘われた。

香絵ちゃんといっしょに、最初にロンドンに降り立った。

同じ地球上の地面なのに、初めての海外だったから、ロンドンを歩いてても、何か、ふわふわして、月にでも降り立ったような気分だった。

ロンドンで大英博物館に行って、夜はミュージカルを観に行った。

それからホテルで、えっちした。いつも通り、女の子どうしのえっちを。


それからパリに行った。

ルーブル美術館に行って、オルセー美術館に行った。オルセー美術館で、好きなカバネルさんとブーグローさんの描いた2枚の「ヴィーナス誕生」の絵を観れた。

夜はホテルで、えっちした。女の子どうしのえっちを。香絵ちゃんはフランス文学専攻だし、フランス好きなので、パリの夜は、日本での2人の夜以上にえっちな気分になっていた。


それからアムステルダムに行って、女の子どうしのえっちをした。

そのあと、ブルージュに行って、香絵ちゃんと、やっぱり女の子どうしのえっちをした。


それから、ドイツのロマンチック街道を通って、お城を観に行ったりして、夜には、やっぱり女の子どうしのえっちをした。


マドリッドに行き、プラド美術館に行った。トレドの街並も観に行った。そして夜には、女の子どうしのえっちをした。


ベネツィアで、運河の可愛い街を散策して、夜はやっぱり女の子どうしのえっちを香絵ちゃんとした。香絵ちゃんはベネツィアも好きだったから、いつもの夜よりも、ベネツィアの夜には、より一層えっちな気分になっていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る