第10話

香絵ちゃんと同じ大学の同じ文学部に合格できた。入学試験を2人で、全く同じに受験したから、結局、最終的に、2人でいっしょに進学出来て良かった。

1回生はまだ一般教養で、専攻には別れないから、香絵ちゃんといっしょに、全く同じに科目登録をして、同じように授業を受けている。

大学では、美術サークルにいっしょに入って、部室でいっしょに絵を描いている。

いつも香絵ちゃんと同じパターンでいっしょに行動している。


体育も、いっしょに弓道をとった。最初の授業で、弓道の先生が、道具の使い方などの説明をして、手袋の話をしてから、

「これは女子用ですっ!」

って言って、うちの前に、ポンッて置かはったから、うちのこと、女子やと思ったんかなあ~って、香絵ちゃんと顔を見合わせて笑っていた。

そのあと、弓道の先生が、うちに向かって、

「あそこにいる先輩に話を聞いてきなさいっ!」っておっしゃった。

体育の弓道の時間中、横で待機して授業を見守ってくれている先輩方がいて、そこに行って、「先生に先輩の話を聞くように言われました」と先輩に言ってみた。

毎年、弓道の先生は、なんとなく直感で、弓道の出来そうな子を先輩のところに行かせるように言うらしく、そういう子には、弓道部に入ることを勧めているらしかった。だから、うちにも弓道部に入るように、先輩方は言ってくれた。

うちは、すでに美術サークルに香絵ちゃんといっしょに入ってたから、ちょっと考えてみますって、その場は、答えておいた。


それから、お昼を香絵ちゃんといっしょに食べながら、弓道の先輩方に弓道部への入部を勧誘されたことを話した。そしたら、香絵ちゃんも、

「弓道部も良いやんっ」て言ってくれたから、どうしようかなって思ったけど、香絵ちゃんといっしょに美術サークルで絵を描いていきたかった。だから、

「弓道部にも入ってみたいけど、美術にしとくわっ!香絵ちゃんといっしょに!」

って言っておいた。


それから可愛いホテルに行って、香絵ちゃんとえっちした。うちの体は女の子みたいなので、2人のえっちも、どうしても、女の子どうしのえっちになってしまうけど。でも香絵ちゃんは、そういう2人の可愛いえっち、めっちゃ好きだと言ってくれている。


そのあと、また、いっしょに一般教養の授業を受けて、それから美術サークルに顔を出したみた。新歓コンパになったから、2人で、サークルの先輩に、これからのあいさつをした。好きな絵は何かと聞かれたから、カバネルさんの描いた「ヴィーナス誕生」の絵だと答えておいた。あとブーグローさんの描いた「ヴィーナス誕生」の絵も好きだって言ったら、なるほどねっ!って言って、みんな笑ってくれた。

女子の先輩も、この2枚の絵、好きだって言ってた。

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