第8話

それからは、うちは、文化祭用の富士山の絵と、香絵ちゃんの絵の製作に集中していった。

富士山の絵と香絵ちゃんの絵とを並べると、なんか、めっちゃ神秘的な感じしてくる。

うちの家の部屋も、かなり神秘性あるから、富士山と香絵ちゃんの絵を並べて置いてあると、なんだか、めっちゃ神秘的な感じ。

部屋の霊も、見てくれてるみたいだ。応援してくれてるように感じる。芸術的な師匠のような感じだ。うちにとっては。


家の近くには色々な古墳群もあるし、高校の近くには、百人一首で知られる伊勢さんの伊勢寺もある。


こないだ部屋で、卑弥呼の邪馬台国の場所についての論文みたいなのを読んでいた。邪馬台国の場所も九州説や畿内説やらあるみたい。その書いた人の学説によると、魏志倭人伝の記載から推測して、九州説だと、場所的に九州を飛び越えて、はるかかなたの海の上に行ってしまうという事になるらしい。

畿内説だと、地理的に、ちょうど、奈良の大和地方にあたるらしい。

畿内に行くにも、瀬戸内海を通るコースよりも、その説は、むしろ日本海側を通るコースを推していた。そこからも2つのコースがあって、日本海側から姫路のほうに出てから、奈良に向かうコースと、もう1つは福知山から大阪を通って、奈良に行くコース。

畿内説だと、奈良にあるとされている卑弥呼の古墳は、もしかしたら、本当に卑弥呼の古墳なのだろうか。

後者の福知山のほうから向かうコースだと、なんとなく、うちの家のあたりを通っていく感じにも思われるから、家のあたりも、色々歴史的にも奥深い土地柄だなあ~って思った。

家に色々な時代の霊も存在してても、何も不思議でもないような土地柄なんだなあ~って。


だから、うちの家の部屋で、毎晩、霊の存在を感じても、なんとなく、その霊を愛してみるようにしてみた。そうしたら、なんか、霊も喜んでくれているように思えてきた。

うちの描いてる絵をいつも見てくれている感じだし、応援してくれているような感じだ。

同じ部屋に共存していて、むしろ、霊のほうが前々から、うちの部屋のあたりに存在しているのかもしれないから、霊に対してリスペクトの意を持って毎日暮らしていると、霊もわかってもらえて嬉しいみたいな感じをしている。


うちは勉強していて、描きたくなる絵は、いつも、えっちな女の子の絵で、それ専用のノートをつくって、勉強しながら、そのノートにいつも、女の子のえっちな姿の絵を描いている。でも、霊は、そんな、うちの描いている、えっちな女の子の絵も、めっちゃ気に入ってくれてるような気している。うちの描く絵をめっちゃ好きに思ってくれている。だから、うちのことを弟子のように思ってくれているのだろうか。霊の女の子からしたら、うちは愛する愛弟子なのかもしれない。本当に。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る