第7話

高校で、葉子ちゃんに、バンドのボーカルをやってほしいって誘われた。うちみたいなキャラのボーカルを探していて、バンドに可愛くて面白いボーカルをほしいらしい。

「うちは特に楽器も、そんなうまいわけでもないし、いつも、ふわふわとしてて、女の子みたいだし...」

って言ったら

「だから良いんだよ!そういうキャラクターが貴重だし、ほしいんだよ!」

って言ってくれた。

「でも、うちは美術をやってるからなあ~」

って答えて、それならと

「美音ちゃんていう軽音部の女の子が、めっちゃ可愛いくて存在感あって、しかも音感とともに霊感もあって神秘性も秘めてて良いと思うよっ!」

って美音ちゃんのことを勝手に勧めてしまった。

「美音ちゃんの神秘的で可愛いキャラクターなら、もしかしたら、うちよりも、バンドにとって、はるかに良いメンバーになるかもよっ!」

って言ったら、

「あやめちゃんの言うことなら」

って

「じゃあ、その美音ちゃんにちょっと会ってみようかなっ!」って言って、軽音部のほうに会いに行ったみたいだった。

美音ちゃんなら、めちゃめちゃ魅力的なボーカルになるだろうなあ~って思った。


そのあと廊下で、ばったり美音ちゃんに会って、

「葉子ちゃん、カッコ良いし、めっちゃドラムうまくて、前々から好きだったから、バンドのボーカルになって、いっしょにやっていくことにしたわっ!紹介してくれてありがとう!」

って、お礼を言われた。

「才能豊かな2人だから、ぜったい良きバンドになるねっ!」

って返したら、喜んでくれた。

「それから...」って言って

「あやめちゃんの部屋にいた霊の女の子は、とても強力な霊で、あやめちゃんのことを芸術的に導いてくれてるみたいなのよっ!あやめちゃんのことを愛する弟子のように思ってくれているみたいっ!」

って教えてくれた。

「大切にしてあげたほうが良いわよっ!それから、何か、芸術に対して高い意識を持つようにとのメッセージを送ってくれてたようだから、そのことを、あやめちゃんは、これからもっと意識していったほうが良いと思うよ。」

って言ってくれた。

「芸術に高い意識?たしかに、部屋にいると絵を描きたくなってくるし、めっちゃうまく描ける気してくる!美術で受験して、美術で進学しようかな~みたいにも思ってる」

って美音ちゃんに言ったら、

「そう望んでるような感じかもね~」

って言ってた。


そして、うちの手をひっぱって、2人になれる場所に行って、うちにキスして、

「もう、キスするのも、これで最後にしようかと思うけど、これからは美術部の香絵ちゃんとか、霊の女の子とかをめっちゃ大切にしてねっ!」

って言ってくれた。

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