第4話

高3の夏休みに、サンフランシスコのおばあちゃまのお店に、イレーヌちゃんといっしょに、また行ってみた。おばあちゃまも、まためっちゃ喜んでいる。

高校の授業で作ったアクセサリーを見せたら

「うわ~、可愛いの作ってるのね~」

って言って、めっちゃ気に入ってくれた。

「お店に商品として置いてもいい?」

「いいよ~!そう思って、持ってきたの~」


「ちょっと近くへ買い物に行ってくるから、お店見ておいてね~」

って言われて、2人で店番をしていた。

前に来た時よりも、はるかに色々なアクセサリーを置いてある。

可愛いお姉さん3人組、お店に入ってきて

「3人でサンフランシスコに来るの、7年ぶりくらいなんだけど、前も、このお店でアクセサリー買ったのよね~」

「あっ、そうそう!たしか、可愛い小学生くらいの女の子2人で店番してたよね~」

「あの2人の小学生の頃かもね~」

って言って、イレーヌちゃんとボクを見ていた。

3人でアクセサリーをいっぱい買ってくれた。イレーヌちゃんとボクの作ったアクセサリーも買ってくれてた。

「この2つは、2人で高校の授業で作ったアクセサリーなんですよ~」

「お店でパッと見た時に、なんか、いちばん可愛い~って思ったわ」

「Thank You!」

「いつも2人で、お店番してるの~?」

「今日で2回目です~」

「あら、そうなの?じゃあ、あなたたちとは違う女の子だったのかしらね~」

「でも、最初の店番は小学生の頃でした」

「え~、じゃ、やっぱり、あなたたちだったのね」

お姉さんたちみんな、イレーヌちゃんとボクとの再会を喜んでいた。

「あなたたち小学生の頃、自分でもアクセサリー作りたいって言ってたわよね」

「ボクもなんとなく覚えています~。お姉さんたち、いらっしゃったの...」

「おつりは、とっといてね~」

「毎度ありがとうございます~」

おつりで、イレーヌちゃんとボクのアクセサリーも買えちゃった!


それから、ついでにディズニーランドに行って、沖縄に帰った。

「イレーヌちゃんは、人と再会する能力あるみたいだから、日本でも、ミッキーやミニーちゃんたちと会えるかもね~」

「ディズニーランド行けば、普通に会えるけどね」


高校を卒業して、イレーヌちゃんとボクは、関西の私立大学の文学部に進学することになった。同じ大学に2人そろって合格出来た。

イレーヌちゃんには、好きな人といっしょに合わせるっていう能力あるのかもしれない。

イレーヌちゃんと大学生になってからも、まだまだいっしょにいられて嬉しい。

大阪のおばあちゃまとおじいちゃまの家から近いところに部屋を借りて2人で暮らすことになった。

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